Sotogofunコラム
コースの価格設定で迷う前に、誰に売るかを決めていますか
飲食店経営者・店長向け実務コラム
原価が1000円のコースに対して「価格をいくらにすればいいですか?」というような相談をよく聞きます。
数字だけを見て「3500円で良い」と思われるかもしれません。
でも実際には、この商品が本当に誰のために存在するのか、その顧客像が曖昧なまま価格を決めていることが多いです。 しかし、ここで陥りやすいのが「原価から逆算して価格を決める」という思考です。
原価から価格を決めると、顧客が見えなくなります。
例えば、法要コースであれば「誰が買うのか」が最初にあるはずです。
親族が集まる場面、故人を偲ぶ食事、その時間の価値をどう見るか。 一般的な仕出し弁当を求める層もいれば、特別な献立で心を込めた対応を求める層もいます。
その顧客層によって、価格帯は変わります。
例えば、高齢の遺族が中心の法要であれば、食べやすさと栄養バランスを重視する人が多いかもしれません。
一方で、故人の友人たちが集う場面なら、季節感のある食材や少し豪華な見た目を求めるかもしれません。
同じ4,000円でも、その先にいるお客さんのイメージが違えば、提供する内容も変わります。
「誰に買ってほしいのか」を明確にすることで、原価調整の必要性も見えてきます。
もし法要コースの主な客層が「できるだけ安く済ませたい」という層なら、1500円の原価は確かに高いかもしれません。
その場合は、原価を下げるか、価格帯を見直すかの判断が必要です。
一方で「故人の思い出に合わせた特別な献立にしたい」という層が主なら、1500円の原価は妥当かもしれません。
その場合は、むしろ価格を上げるか、セットの内容を充実させることで、お得感を作るほうが効果的です。
おせち企画期の今だからこそ、年末に向けて商品ラインナップを整える時間があります。
法要コースだけでなく、他のコースや単品との価格構成バランスも含めて、どの顧客層にアプローチするのかを決めることが大切です。
明日できる一手: 法要コースを買った過去のお客さん3〜5組を思い出してみてください。その人たちは何を重視していましたか。その共通点が、あなたの本当のターゲット客です。そこからスタートして、商品内容と価格を合わせ直すほうが、原価率だけで判断するより確実に利益に繋がります。
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