今回は、会員の方からこんなご相談をいただきました。
2ヶ月前の仕入れ価格で、うどん1杯13円ほど仕入れ値が上がっていました。 これに人件費や水道光熱費をどのようにのせて値上げをすべきなのでしょうか。
値上げは、飲食店を経営する上で避けては通れない大きな決断ですよね。 今回は、このご相談に対して、一緒に解決策を探っていきましょう。
1. 状況を整理しよう
まず、現状を把握することが大切です。
- うどんの仕入れ値上昇: 1杯あたり13円
- 人件費の上昇: 30% → 33%
- 水道光熱費の上昇: 6% → 7%
- 現在の売上: 月200万円
- 固定費: 月50万円
- 現在の利益: 月20万円
- 変動費率: 70%
- うどん販売数: 2000杯
- うどんの平均価格: 980円(仮定)
これらの数字を元に、具体的な対策を考えていきましょう。
2. 値上げ幅の計算
うどんの原価上昇分の吸収
うどん1杯の原価上昇分13円を、単純に販売価格に転嫁するとどうなるでしょうか?