飲食店を経営していると、「定休日って本当に必要なのかな?」と悩んだことはありませんか?
会員から「人手不足もあり定休日を作ろうか考えています。」というご相談がありましたので定休日についてお伝えさせていただきます。
昔は、ほとんどの飲食店が定休日を設けていました。
しかし最近では、年中無休で営業するお店も増えてきましたよね。
定休日を設けるか、設けないか。どちらにもメリットとデメリットがあります。
今回は、それぞれのメリットとデメリットを整理し、飲食店にとって最適な選択について一緒に考えていきましょう。
目次
- 定休日を「作らない」場合のメリット・デメリット
- 定休日を「作る」場合のメリット・デメリット
- 今後の飲食店の定休日はどうなる?
- まとめ:状況に合わせて柔軟に検討しよう
定休日を「作らない」場合
メリット
売上増加の可能性:毎日営業することで、より多くのお客様に来店いただく機会を増やすことができます。
特に、観光地や商業施設内のお店などは、定休日を設けないことで売上アップが見込めるでしょう。
固定費の削減:家賃や光熱費などの固定費は、営業日数に関わらず一定額かかります。定休日をなくすことで、1日あたりの固定費を下げ、利益を出しやすくすることができます。
デメリット
人材確保の難化:従業員にとって、休みは重要なものです。
定休日を設けないと、従業員の疲労が蓄積し、離職率が高くなる可能性があります。
人材不足が深刻な昨今、人材確保の面では大きなデメリットと言えるでしょう。
従業員の負担増加:年中無休で営業する場合、従業員の負担は大きくなります。
特に、調理や接客など、専門的なスキルが必要なポジションの従業員は、十分な休息を取ることが難しくなり、パフォーマンスの低下やモチベーションの低下に繋がる可能性も。
維持管理の難しさ:毎日営業していると、厨房設備や店内清掃など、メンテナンスの時間が十分に取れなくなる可能性があります。
設備の故障や衛生面の問題が発生しやすくなることも考えられます。
定休日を「作る」場合
メリット
従業員の満足度向上:定休日を設けることで、従業員はしっかりと休息を取ることができ、仕事とプライベートのバランスを保ちやすくなります。
従業員のモチベーション向上や定着率アップに繋がり、結果としてサービスの質向上にも繋がるでしょう。
人材確保の優位性:求人募集の際、定休日があることは大きなアピールポイントになります。
より良い人材を獲得しやすくなるでしょう。
業務効率の改善:定休日を利用して、従業員研修やメニュー開発、店舗のメンテナンスなどを行うことができます。
デメリット
売上減少の可能性:定休日を設けることで、その日は営業することができません。
定休日がお客様の来店したい日に重なってしまうと、機会損失に繋がる可能性があります。
固定費の増加:営業日数が減ることで、1日あたりの固定費負担が増加します。
今後の飲食店の定休日はどうなる?
近年、飲食店、特に個人経営のお店には、より高いクオリティが求められるようになってきています。
お客様は、美味しい料理はもちろんのこと、心地よいサービスや雰囲気なども求めるようになっています。
そのため、従業員の満足度を高め、質の高いサービスを提供できる環境を作るために、定休日を設けるお店が増えていくと考えられます。
もちろん、大手チェーン店のように、ある程度のクオリティと価格、利便性を求めるお客様もいます。
そういったニーズに対応するため、年中無休で営業するお店も一定数存在し続けるでしょう。
定休日を作ってもしっかりと利益が出る体制づくり。
これが今年多くの飲食店に求められる課題になると思います。
会員限定で利用できる利益シュミレーションシートで
定休日を作った場合のシュミレーションを行い利益がどうなるかやってみてください。
試しに25日営業で300万の売上で社員2人+アルバイトのお店で
無休にしてみると社員1人増やし、アルバイト1人増やして対応した場合で計算すると
ざっくりですが、利益が+5万増える試算となりました。
もちろん諸条件で変わりますが、1人社員を増やして利益が+5万なら
その社員を増やすための投資や、休みを確保しにくくなることで
スタッフの負担が増え退職に繋がるのなら定休日を無くすことは再検討する必要があります。
まとめ
定休日を設けるか、設けないかは、お店の規模や業態、立地、顧客層、従業員の状況などによって異なります。
重要なのは、それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分のお店にとって最適な選択をすることです。
もし定休日を設ける場合は、お客様への周知を徹底し、機会損失を最小限に抑える工夫も必要です。
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それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪