いつも現場で頑張っている皆さん、本当にお疲れ様です。
今日皆さんと一緒に考えるのは、お店の顔である「メイン商品」についてです。
毎日提供しているその料理、もしかしたらもっとお客様を惹きつける「特別な一品」に進化させられるかもしれません。
ちょっとした工夫で、お客様の「また来たい!」を引き出す、そんなヒントを自分がお伝えしていきますね。
メイン商品は「お店の顔」!差別化でファンを増やそう
目次
- はじめに:いつもの料理を特別な一品へ
- なぜメイン商品のブラッシュアップが重要なのか?
- 差別化のヒント:身近な食材を「特別」にするアイデア
- 事例紹介:鮮度が決め手の「あん肝」と「アジフライ」
- 「当たり前」を「特別」に変える改善ポイント
- まとめ:今日から実践!あなたのお店だけの「特別」を
メイン商品は単なるメニューの一つではありません。
それは、お店のコンセプトを語る上で、最も重要な役割を担う「お店の顔」です。
お客様がお店を選ぶ理由となり、満足度を大きく左右するものだからです。
もしメイン商品がどこにでもあるようなものだと、
「まあ、美味しかったけど、また来たい!」
という強い動機には繋がりにくいですよね。
しかし、ほんの少し視点を変え、既存のメニューを磨き上げることで、他のお店にはない独自の価値を生み出すことができます。
今回は、そんなメイン商品のブラッシュアップの重要性と、具体的な差別化のアイデアについてお話していきます。
事例紹介:鮮度が決め手の「あん肝」と「アジフライ」
ここで具体的な例として、皆さんにも馴染みのある「あん肝」と「アジフライ」を考えてみましょう。

まず「あん肝」ですが、居酒屋さんなどでは定番のメニューですよね。
でも、多くのお店で冷凍加工されたものが使われていることも少なくありません。

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そこで、もしあなたが毎日市場で新鮮なあんこうを目利きし、生のあん肝を丁寧に下処理して提供するとしたらどうでしょうか?
口に入れた瞬間のとろけるような舌触り、濃厚で上品な味わいは、冷凍ものとは明らかに違うはずです。
「ここのお店は魚が新鮮だから、あん肝も他とは違う!」
とお客様に感じていただければ、それだけでお店の大きなアピールポイントになります。
次に「アジフライ」。これもまた、多くの飲食店で見かける定番メニューです。
しかし、冷凍のアジをそのまま揚げているお店も多いのではないでしょうか?
もし、生の新鮮なアジを丁寧に三枚におろし、注文を受けてからパン粉をつけて揚げる。
そうすることで、衣はサクサク、身はふっくらとした、まるで料亭のような上品なアジフライを提供することができるんです。
「こんなにふわふわのアジフライは初めて!」と驚かれるかもしれません。
このように、当たり前の料理も、一手間加えることでお客様にとって忘れられない一品に変えることができるんです。
「当たり前」を「特別」に変える改善ポイント
さて、ここからはさらに具体的に、「当たり前」のメイン商品を「特別」に変えるための改善ポイントを、事例を交えながらお伝えしていきます。
1. 食材選び:ストーリーを語れる食材を選ぶ
例えば、あなたが地元の小さな漁港から直接仕入れた新鮮な魚を使った海鮮丼を提供するとします。その際、ただ「新鮮な魚を使った海鮮丼」と説明するのではなく、
「〇〇漁港の漁師さんが、早朝から命がけで獲ってきた〇〇という魚を、その日のうちに提供しています」
というように、食材の背景にあるストーリーを伝えてみましょう。
お客様は、その物語に引き込まれ、より一層料理に興味を持つはずです。
2. 調理法:ひと手間加えて、他店との違いを出す
定番のカレーライスも、調理法次第で全く違う一品になります。
例えば、炒めた玉ねぎを通常の3倍の時間をかけてじっくりと煮詰めることで、驚くほどの甘みと深みを引き出すことができます。
さらに、仕上げに自家製のスパイスオイルをかければ、食欲をそそる香りが広がり、他では味わえない特別なカレーライスになるでしょう。
3. 見た目:五感を刺激する盛り付け
料理は、味だけでなく、見た目も非常に重要です。例えば、野菜を彩り豊かに盛り付けたり、ソースで美しい模様を描いたりすることで、お客様の五感を刺激し、食欲を増進させることができます。
また、SNS映えするような盛り付けは、お客様が思わず写真を撮ってシェアしたくなり、集客にも繋がります。
4. 提供方法:エンターテイメント性を加える
目の前で仕上げるパフォーマンスを取り入れたり、食材に合わせた器を選んだりすることで、お客様に特別な体験を提供することができます。
例えば、熱々の石焼きビビンバを、お客様の目の前で混ぜ合わせるパフォーマンスは、視覚と聴覚を刺激し、料理への期待感を高めます。
5. 食材の組み合わせ:意外性を追求する
定番の組み合わせに、あえて意外な食材を加えてみるのも面白いでしょう。例えば、チョコレートと唐辛子、ブルーチーズとハチミツなど、一見ミスマッチに思える組み合わせが、意外なハーモニーを生み出すことがあります。
ただし、奇をてらいすぎるとお客様を戸惑わせてしまう可能性もあるので、バランスを見ながら試してみましょう。
まとめ:あなたのお店だけの「特別」を
メイン商品のブラッシュアップは、一朝一夕にできるものではありません。
しかし、今回お伝えしたポイントを参考に、日々の営業の中で少しずつ改善を重ねていくことで、必ずお客様を惹きつける「特別」な一品を生み出すことができます。
イメージがわかないようでしたら自店舗の料理を提供している高級料理店に行ってみて体験してみてください。
麻婆豆腐を提供しているのなら、客単価3万以上の麻婆豆腐がウリの高級中華で麻婆豆腐を体験してみる。
天ぷら蕎麦をウリにしているのなら、天ぷらの高級店、蕎麦の高級店に行ってみる。
焼肉なら鉄板焼き店の高級店に行って肉に何を合わせるか?ここを見るために行ってみる。
パスタを提供しているのなら、高級イタリアンレストランに行ってみる。
その視察から1つでも名物料理が生まれるヒントがつかめれば、今後ずっとそれで集客できます。
3万かかっても、1年で割ると100円にも満たないですからね。
家で酒を飲んだりするのなら、それを少し我慢すれば高級店視察に行けます。
あなたのお店には、どんな「特別」なメイン商品があるでしょうか?
ぜひ、今日から実践して、あなたのお店だけの魅力を最大限に引き出してください。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪