今日は、少し重いお話ですが
とても大切なのでお伝えさせて頂きますね。
ズバリ
借入について。
まず、最初に伝えておきたいのが、
借入は必ずしも悪ではない。
皆さん、
「おそらく借入はダメなんだ。」
と思っていらっしゃると思いますが
必ずしも悪とは言えないんです。
もちろん、無借金経営が一番資金的にはいいですよね。
ただ、お店始めるにあたって借入無しでいくのは
中々現実的に難しいですよね。
なので、政策金融公庫さんなどから
借入してお店を始める。
だからといって無借金経営が一番
倒産や閉店しづらい訳ではないです。
閉店で多いのが
退職金でずっと好きだった
「蕎麦でお店をやりたい!」
といって無借金でお店を始める。
これって無借金ですがどうですか?
このお金の問題もそうですが、
趣味で蕎麦打ちして
「美味しいから大丈夫だよ。」
「こんなに美味しいならお店出せば。」
という感じ良くありますよね。
これってとても危険で
趣味で蕎麦打ちしたって
せいぜい、10人前くらいですよね。
そばつゆもですが、
お店をやるってことは
一日100食くらい毎日打つんですね。
その他に、天ぷらやおつまみなども
日々仕込むんですね。
趣味とは、
同じ蕎麦打ちだけど
全く別物、別の世界なんですね。
これで、お店始めたけど
「思っていたのと違う。」
と感じてはじめの気力がなくなり
閉店になる。
思っていたのと違って当たり前です。
全く趣味と仕事は別物ですからね。
そこで気力がなくなるかどうか。
無借金だと、追われるものないので
やらなくても、最悪店閉めても
ゼロスタートに戻るだけなので
そんなに抵抗ないんですね。
いい訳すれば、自分を許せるので。
ただ、借金あるとそういう訳いかないですよね。
お店閉めたら、借金返せないですよね。
だから、気力を持ち続けることができるですね。
それでも、借入がきついとその気力も限界がきてしまうので
安全な範囲を知りたいですね。
その借入の安全な範囲の目安とは・・・
月商の2~3倍まで
月商が
- 200万だとしたら、400~600万
- 500万だとしたら、1000~1500万
- 1000万だとしたら、2000~3000万
が目安となります。
これが月商の4倍5倍なると、ちょっと危なくて
6倍以上は、とっても危ないです。
これってなぜかというと
利益をそのまま返済に使うとして仮に5%だとすると
利益は売上の1/20なので
1か月分の売上額は20か月分となりますね。
それが安全範囲の3ヶ月分だとすると60ヶ月となるので
5年で返済が終わるということですね。
だいたい、5年で店舗修繕が必要になるので
ここまでが安全となる訳です。
これが5か月分の借入だと
100ヶ月なので8年と4ヶ月。。。
6ヶ月分の借入だと
120ヶ月なので10年。。。。。
厳しいですよね。
なので、2~3ヶ月に抑えておきたいですね。
ここで、ひとつ付け加えておきたいのが
閉店、倒産の一番の理由が
現金がなくなる。
たとえ、
利益が出ていても
黒字で経営していても
現金がなくなったら、
倒産です。
利益が出ていても、
借入返済できなかったら、
意味ないですよね。
なので、無借金でも
現金がないと危険なんです。
いつ、何があるかわからないんです。
過去に狂牛病でたくさんの焼肉屋さんが閉店しました。
超繁盛店が大震災で踊る気分になれないとなり閉店となりました。
悲しいですがこれが現実です。
どんなに、繁盛していても関係ないんです。
営業できなくなるんです。
今は、超低金利なので
できるだけ、借入しておいて
手元に現金(すぐに現金化できるもの)を
プールしておいてくださいね。
PS.
こういうのは、経営でとてもだいじなので
財務のプロにご相談してくださいね。
経理でなくて財務なので会計士は基本的に
担当外ですのでご注意ください。