Sotogofunコラム
梅雨の集客減を割引で補おうとしていませんか?
飲食店経営者・店長向け実務コラム
2026年6月18日 | 飲食店経営
梅雨の集客減を「給料日前の割引」で補おうとしていませんか
6月下旬から7月上旬にかけて、多くの飲食店で同じパターンが起きます。梅雨の天候不順で来客が減り、あわてて「給料日前セール」を打つ。その結果、粗利が下がり、スタッフの給料は上がらず、経営数字が悪化する。この悪循環から抜け出すには、割引ではなく「数字管理」が必須です。
現状:梅雨時期の「客数減」を「客単価減」で補う危険
梅雨から初夏にかけて、飲食店が直面する問題は2つです。
1. 来客数の減少 雨天による外出控え、気温や湿度の不安定さから、客数が10~20%減少するのは珍しくありません。
2. 食材原価の上昇 初夏に向けた野菜や肉の価格変動、仕入先の季節調整で、原価が2~3%跳ね上がることも少なくありません。
多くの店長は、この2つの圧力に対し、「20%割引」「セット販売」「飲み放題キャンペーン」といった客単価を下げる施策を急いで打ちます。短期的には来客数が戻るように見えますが、実際の経営数字を見ると、売上は増えても粗利が減り、スタッフの給与原資が縮小するという悪循環に陥るのです。
対策:数字管理で「客数」と「原価」を分離して考える
梅雨時期の経営を安定させるには、割引ではなく「売上 と 客数 と 客単価 と 粗利率」という要素を科学的に管理することが必須です。
対策01:客数減少への対抗策
割引ではなく、GoogleマップやSNSで雨の日でも来店したくなる理由を伝える
対策02:原価上昇への対抗策
客単価を下げるのではなく、限定商品で付加価値を付けて原価率を抑える
対策03:給料日前の販促設計
汎用的なクーポンではなく、あなたのお店だけの「プレゼント」を配布。リピート層へのアプローチで確実な来客を見込む
8月末の棚卸がカギ:給料日前こそ数字確認
多くの飲食店が年末決算前に慌てて棚卸を実施しますが、毎月の棚卸が重要です。梅雨から夏にかけての原価変動を正確に把握できれば、8月以降の値付けや人員配置を勘ではなく数字で判断でき、年末の繁忙期を黒字で乗り切ることができます。
今月末までにやること 1. 先月の原価率と当月の原価率を比較し、何が上昇したか特定する 2. GoogleマップやSNSで来店理由をつくる 3. 梅雨限定メニューを確定し、粗利目標を設定する 4. リピート層への個別プレゼントの配布リストを作成する 5. 6月末の棚卸スケジュールを予定に入れる
結論:割引は経営基盤を弱くする 梅雨の集客減は、多くの店が経験する季節要因です。しかし、その対抗策を「割引」に頼っていては、経営数字が悪化するだけでなく、スタッフの給与原資も減少します。客数、客単価、粗利益率の3要素を分離して管理し、限定メニューやリピート層への個別アプローチで、粗利を守りながら来客を増やす。この考え方が、小規模飲食店が人手不足と原価上昇の時代を生き残るカギです。
明日やること:先月の原価率表を確認し、何が上昇したか特定してください。それが梅雨対策の第一歩です。
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リピート率の高さに満足し新規客獲得を怠ると経営基盤が脆弱化する危険性
人件費は削減ではなく設計で改善。配置と時間の最適化が重要
売上を客数×客単価で分解し、科学的経営へシフトすることが疲弊からの脱却につながる

