「コスパが良くないとお客様は来ない。」
そんな幻想を抱えていると個人飲食店にとって優位性もなく
厳しい未来が待っています。
おはようございます!
飲食店のコンサル・アドバイザーの小島です。
集客に悩むとついつち手を出してしまいがちなコスパ集客。
コスパ集客は甘い蜜の味。
やればある程度の効果が見込め
そしてお客様には喜ばれる。
そして、「自分は良いことをしているんだ」と思い辞められなくなる。
しかし、これはほとんどのお店でやるべきことではありません。
テレビやSNSでもてはやされるコスパ。
それは個人飲食店が手を出してはいけない禁断の果実とも言えます。
コスパは、コストありきの考え方であり、
コストありきは大手の思考です。
コストで勝負しても大きな資本には太刀打ちできません。
今は、それで集客できるかもしれません。
ですが大手が近隣に出店したらコスト集客しているお店は
どうにもならなくなります。
コスト勝負だと大量製造のコンビニ・スーパーに敵うわけありませんし、
コスト思考の経営していると
コストに関して以外の知恵が育たなくなります。
個人飲食店にとって多くのデメリットが存在します。
コスパ重視で長年経営してきたお店は
今の原価上昇に耐えきれず、存続できなくなっています。
家賃がかからない持ち家で営業していても、
人件費がかからない一人営業でも
長くは続かないと思います。
ムリは長くは続かないものです。
これは多くの人がわかっているとは思いますが
なぜコスパ集客をしてしまうのでしょうか?
それは、様々なメディアで大手チェーンのコスパで囲い込み、
SNSなどでの目立つ投稿をみてそれが注目を浴びていることが
他の繁盛店よりも多くの「いいね」やシェアをされている。
それは一見華やかでコスパがよければ集客できてしまうので
自分を正当化しやすい販促であることも原因かと思います。
しかし、コスパ集客を行うと当然のことながら
収益性は悪くなります。
「今までは月1000人くれば利益が残ったのに
コスパ集客してからは1500人来ないと利益が残らなくなった。。。」
こうしたことが起きてきます。
同じ利益を出すには1.5倍ものエネルギーを使うという事になります。
このエネルギーは個人飲食店だとほぼ「あなた」となります。
一番重要で一番時給が高いあなたのエネルギーを多く消費して
コスパ以外に知恵を絞る時間を奪ってしまう戦略です。
なのでコスパ集客は大手に任せ、
コスパ集客という簡単に集客できる甘い蜜に惑わされずに
価値でしっかりと顧客を楽しませて
リピート集客を重視して個人飲食店は取り組んでいただければと思います。
もちろん、どんな戦略を取ろうと経営者の自由です。
ただ、その選択した戦略で周囲の人も笑顔になれるかどうかは
考えていただければと思います。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^