飲食店を経営していると、メニューの価格設定って本当に悩みますよね。
「原価を考えると、もう少し高く設定したいけど…」
「でも、高すぎるとお客様が離れてしまうかも…」
そんな葛藤を抱えている方も多いのではないでしょうか?
実は、価格設定は単なる計算式ではありません。
お客様の心理を巧みに利用することで、客単価アップに繋がる効果的な戦略になるんです。
今回は、多くの飲食店経営者が見落としがちな「10円単位の価格戦略」に焦点を当て、心理学的な側面も交えながら詳しく解説していきます。
自分のお店に合った価格設定を見つけて、売上アップを目指しましょう!
価格は数字以上のメッセージ!お客様の心理を読み解こう
価格設定を考える上で、お客様の心理を理解することは非常に重要です。
人は価格を見た時、様々な心理効果によって無意識のうちに判断に影響されています。
価格のアンカー効果
例えば、あなたは「1,000円のワイン」と「3,000円のワイン」があったら、どちらが高級だと思いますか? 当然、3,000円のワインですよね。
では、ここに「5,000円のワイン」を追加してみましょう。 すると、3,000円のワインが急に「お手頃」に感じてしまうから不思議です。
これが「アンカー効果」と呼ばれる心理効果です。
最初に提示された価格を基準(アンカー)として、他の価格を判断してしまう傾向があるんです。
端数価格効果
「99円」「1,980円」のように、端数を用いた価格設定をよく見かけますよね。
これは「端数価格効果」と呼ばれる心理効果を利用したものです。
人は端数の価格を見ると、「安い」「お得」といった印象を受けやすくなります。
これは、端数の価格が「切り捨てられた」ように感じ、心理的な抵抗感が減るためです。
10円単位の価格戦略で利益を最大化!
これらの心理効果を踏まえ、10円単位の価格戦略を考えてみましょう。
例えば、ある商品を「880円」で販売するか「890円」で販売するか。
たった10円の違いですが、年間で考えると大きな差になります。
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