飲食店にとって、正月明けは客足が落ち着き、比較的時間に余裕ができる時期。この期間を有効活用して、今後の繁忙期に備えましょう。
特に、1月~3月は新卒や転職者など、新しいスタッフが入社する時期です。新人スタッフの育成は、お店の将来を左右する重要な課題と言えるでしょう。
しかし、新人スタッフに教えることは多く、既存スタッフの負担も大きくなりがちです。
「あれ?また同じことを教えてる…」
と感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、新人スタッフ教育マニュアルの作成に焦点を当て、その重要性と作成のポイントをご紹介します。
なぜマニュアル作成が必要なのか?
新人スタッフの教育には、「誰でも見ればわかる」シンプルなマニュアルが非常に役立ちます。
例えば、
- 物の場所: 調味料や食器の収納場所、冷蔵庫のどこに何が入っているか、書く場所にテプラで記載
- 道具の名前: 調理器具や清掃用具の名称、保管場所にテプラ。掃除用具にテプラ
- 身だしなみのチェック: 制服の着方、髪型、アクセサリー、爪の長さ。更衣室に鏡の横にイラストなどで。
- テーブル番号: テーブルの配置と番号をイラストで。
- 営業前業務リスト:朝の掃除や準備、定番の仕込みリストなど
- 営業後〆業務リスト:営業後の業務のリスト。やり忘れないように。揚げ油の管理や現金管理、発注管理、掃除など。
- 朝接客用語:接客の7大用語や店舗独自の接客用語のPOP。注意点。ボリュームチェックやイントネーションも明確に。
接客の7大用語
- いらっしゃいませ
- 少々お待ちください
- かしこまりました
- お待たせいたしました
- 申し訳ございません
- 恐れ入ります
- ありがとうございました
などは、一度覚えてしまえばすぐに実践できる内容です。しかし、これらの基本的なことを何度も口頭で説明するのは、既存スタッフにとって大きな負担となります。
また、新人スタッフが入社するたびに同じ説明を繰り返すのは、非効率的です。
マニュアルがあれば、新人スタッフは自分のペースで必要な情報を学ぶことができます。既存スタッフも、マニュアルを参照するように指示することで、教育の手間を省き、他の業務に集中することができます。
既存スタッフの負担軽減と新人スタッフの定着率向上
新人スタッフの教育に時間がかかったり、何度も同じことを教えなければならない状況は、既存スタッフにとって大きなストレスになります。
「新人が入ると大変そう」「面倒くさい」という雰囲気が職場に蔓延してしまうと、新人スタッフも居心地が悪く、長く続かない可能性が高くなります。
結果として、人材の定着率が低下し、お店の運営にも悪影響を及ぼす可能性も。
新人スタッフ教育マニュアルを作成することで、既存スタッフの負担を軽減し、新人スタッフがスムーズに職場に溶け込める環境を作ることは、人材の定着率向上につながります。
マニュアルがあることで忙しくても聞きにくい環境でも新人が動ける環境をつくり、
余裕が出た既存スタッフが新人にフォローを行うことでこのお店は新人に手厚いサポートしてくれる
安心して働ける会社だと感じてもらえます。
マニュアル作成のポイント
効果的なマニュアルを作成するためのポイントは以下の通りです。
- 写真やイラストを多用する: 文字だけの説明よりも、視覚的に理解しやすい。
- 簡潔で具体的な内容にする: 専門用語を避け、わかりやすい言葉で説明する。
- チェックリスト形式にする: 確認事項をリスト化することで、漏れを防ぐ。
- 更新しやすい形式にする: 内容に変更があった場合、すぐに修正できる。
- 新人スタッフの意見を反映する: 実際にマニュアルを使ってもらい、改善点を聞き取る。
実際作るとなると難しいと思います。
そんな時はお気軽にご相談ください。
まとめ
正月明けの暇な時期は、新人スタッフ教育マニュアルを作成する絶好の機会です。
マニュアルを活用することで、新人スタッフの育成を効率化し、既存スタッフの負担を軽減することができます。
結果として、人材の定着率向上、顧客満足度向上、そしてお店の売上アップにも繋がります。
大事なのは求人求人と募集を集めることに注目するのではなく、
まずは既存スタッフが長く働いてもらえる環境づくり。
そして、新人スタッフが辞めずにお店で働くことが楽しくて
お店に行きたくなる空気感。
ここを落ち着くことが多い1月に取り組んでみてはいかがでしょうか?
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪