Sotogofunコラム
給料日前の客数減、販促のせいじゃなくて調理体制が原因
飲食店経営者・店長向け実務コラム
給料日前後は、客単価は低いけれど来店頻度が上がる大事な時期です。
ところが、いざお客さんが増えると「調理が追いつかない」「待ち時間が長くなってクレームが増える」という相談をよく聞きます。
その原因を掘り下げていくと、多くの場合、オーナーやベテランスタッフが調理の中核を占めていて、アルバイトが単純作業しかできない状態になっていることに気づきます。
「調理が回らない」という悩みは、実は「スタッフが自走できない体制」という経営課題なんです。
なぜ、給料日前後に対応しきれないのか
給料日前後の来店は、客単価は低いものの、来店回数が増える時期です。月間の売上を安定させるために、この時期の客数増加への対応は欠かせません。
ところが、調理にオーナーやベテランスタッフが深く関与しすぎていると、以下の問題が連鎖します。
現場で使えるチェックポイント
- アルバイトは指示待ちになり、主体性がない
- 新しいスタッフの成長が遅い
- ピーク時に調理の指示出しに時間を取られ、品質管理ができない
- 結果として、来店増加に対応できず、機会損失が生まれる
過去のコラムで「攻守兼備の体制づくり」について触れましたが、繁忙期の売上最大化には、集客(攻め)と同じくらい、現場のオペレーション体制(守り)の準備が重要です。給料日前後の来店増加に備えるなら、今からその準備を始める必要があります。
スタッフが自走できる調理体制に変える3つのステップ
1. 調理の役割を「階段状」に分ける
オーナーが全てをコントロールするのではなく、調理の工程を分解して、それぞれのレベルに応じた役割を割り当てます。
現場で使えるチェックポイント
- レベル1:単純な加熱・盛り付け(新人アルバイト向け)
- レベル2:複数工程の組み立て(経験者向け)
- レベル3:品質判定・最終仕上げ(キッチンリーダー向け)
過去のコラムで「オペレーションに負担をかけないメニュー開発」について書きましたが、同じ考え方が調理体制にも当てはまります。美味しさを保ちながら、スタッフが対応しやすい工程設計をすることが重要です。
2. マニュアルを「見て判断できる」形に落とし込む
「これぐらいは知ってるだろう」という暗黙知をマニュアル化します。
現場で使えるチェックポイント
- 調理時間の目安を秒単位で記載
- 盛り付けの位置を写真で示す
- 「火加減が強すぎたら」という判断ポイントを明記
これにより、オーナーが常に現場にいなくても、スタッフが正しい判断を下せるようになります。
3. 「判断」と「実行」の分離
過去のコラムで「すみません~を減らしてオペレーション改善」について触れましたが、顧客が呼び出す理由の多くは「スタッフが判断できない」ことに起因しています。同じロジックで、調理現場でも「判断が必要な場面」を事前に減らすことが重要です。
現場で使えるチェックポイント
- 「この状態になったら、この対応」というパターン化
- 判断が必要な場面だけ、キッチンリーダーに相談する仕組み
給料日前後に向けて、今からできる一手
給料日前後の来店増加に対応するには、今から準備を始める必要があります。
明日から始めることは、「現在の調理工程を全て書き出す」ことです。
メニュー1品につき、「仕込み→加熱→盛り付け→提供」の流れを、時間とともに記録してください。その上で、「誰が、どのステップまでできるのか」を整理します。
これが、スタッフが自走できる調理体制への第一歩です。
給料日前後の客数増加は、年間を通じた売上安定の大事な時期。オーナーが調理に張り付くのではなく、スタッフが主体的に動ける体制を作ることで、初めてその機会を活かすことができます。
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年末年始商戦の成否は10月で決まる!売上を最大化する「攻守兼備の体制づくり」
攻め(集客)だけでなく守り(オペレーション体制)の準備を10月から整えることが年末年始の売上最大化に必須
美味しさだけでなく、現場のオペレーション負担を考慮したメニュー開発が経営効率化につながる
顧客が呼び出す原因を解決すれば業務効率と顧客満足度が同時に向上する

