梅雨時期の「やることがない」は「やるべきことに注力できる最後のチャンス」

Sotogofunコラム

梅雨時期の「やることがない」は「やるべきことに注力できる最後のチャンス」

飲食店経営者・店長向け実務コラム

梅雨で客足が落ちた「今」が、実は最高の準備期間です。

現場で即活かせる夏メニュー構築の手順と、食材原価を抑える仕入れ戦略をお伝えします。

なぜ梅雨時期の「閑散」は、チャンスなのか

梅雨どきの客足減少に頭を抱える経営者は多いものです。 しかし、これは単なる「季節変動」ではなく、戦略的な準備期間として捉え直す必要があります。

8月の盆時期・花火大会シーズン・納涼イベント時期は、飲食店にとって売上最大の機会です。

ところが、その時期に慌ててメニュー開発をしていては、提供品質が落ち、顧客体験が損なわれます。

また、食材原価が高騰している時期に急遽仕入れ先を変更すれば、さらに単価が跳ね上がる悪循環に陥ります。

つまり、梅雨時期の「やることがない」は、実は「やるべきことに注力できる最後のチャンス」です。

このタイミングを逃すと、8月の繁忙期で焦り、質の低い判断を重ねることになります。

今から始める夏メニュー構築の3ステップ

ターゲット客層を絞る

夏に来店する客層は「家族連れ」「若者グループ」「デート客」など多層。誰をターゲットにするかで、メニュー内容も単価も全く変わります。

メニュー構成を決める

「看板メニュー1品」「セットの差別化」「単価設計」を決めます。参考記事「宴会で売りたい単価を得る方法」で紹介した「コース間の視覚的差別化」を応用できます。

食材と原価を確定させる

複数の仕入れ先から梅雨時期の相場を今取得し、8月時点での予想原価を試算。繁忙期の「急な値上げ」を防ぎます。

Step 1: ターゲット客層を絞る

梅雨時期に「来店客の属性データ」を分析しておくことが重要です。以下の問いに答えてください。

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

  • 昨年8月の来店客で最も売上貢献度が高かった層は誰か(年代、グループ構成、来店目的)
  • その層は何を理由に来店したのか(花火大会、盆休み、涼しい場所探し など)
  • その層が購入した商品の単価帯は、通常時と比べて上がったか下がったか

この分析から「高単価を狙う層」か「集客重視の層」かが見えます。そのターゲットに合わせてメニュー構成を設計します。

Step 2: メニュー構成と単価設計

夏の看板メニューは、単に「ウケが良さそうな料理」ではなく、利益構造を組み込む必要があります。

推奨構成(例:居酒屋・ダイニング向け)

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

  • 看板メニュー(夏の新作1品):原価率35%、単価1,500〜2,500円
  • 夏セット(看板メニュー+副菜+ドリンク):セット提供で見た目の豪華さを強調
  • 冷たいデザート・ドリンク:夏らしさ+利益率が高い品目を用意

コース間の差別化は「視覚」に訴える必要があります。参考記事「宴会で売りたい単価を得る方法」で詳しく書かれていますが、盛り付けや器の大きさで「このセットはお得」と顧客に感じさせることが重要です。

Step 3: 食材調達と原価確定

原価上昇が最大の懸念事項です。梅雨時期の「今」、複数の仕入れ先に対して「8月上旬、中旬、下旬の想定相場」を事前に確認しておきましょう。

確認すべき項目

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

  • 看板メニューの主要食材3〜5品:現在の相場 vs 8月予想相場
  • 盆時期に相場が跳ね上がりやすい食材リスト(スイカ、枝豆など)
  • 複数の仕入れ先と「事前予約割引」の可能性を打診

事前に複数仕入れ先と相場を確認しておくことで、8月の繁忙期に「原価が上がったから値上げしよう」という焦りの判断を防げます。

梅雨時期の準備チェックリスト

今週末までに確認する項目

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

現場で使えるチェックポイント

  • □ 昨年8月の売上データを確認し、メインターゲット層を特定したか
  • □ 看板メニュー1品の試作を完了し、原価と調理時間を計測したか
  • □ 複数の仕入れ先に「8月の相場見積もり」をメールで依頼したか
  • □ メニュー表記の「夏限定」「盆期間限定」などの販促文言を決めたか
  • □ スタッフへの研修日程を事前に決めたか(繁忙期の直前は避ける)

梅雨時期は「今やるしかない」

「やりたいことと、やらなければいけないことが多すぎる」と感じるのは分かります。しかし、8月の繁忙期に「メニュー開発」「原価交渉」「スタッフ研修」を同時に進めることは、ほぼ不可能です。

梅雨時期の「客足が落ちた期間」は、その後の繁忙期で結果を出すための準備期間です。今週末、まずは「夏の看板メニュー1品」の試作を完了させてください。その1品が決まれば、その周辺の単価設計と原価確定が一気に進みます。

明日のアクション:昨年8月の売上データを確認し、最も売上を取ったメニューの「味」「提供スピード」「単価」をメモに書き出す。その情報をもとに、今夏の看板メニュー案を最低2品試作する。

詳しくはこちら

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梅雨時期の「やることがない」は「やるべきことに注力できる最後のチャンス」

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