飲食店を経営している皆さん、こんな悩みはありませんか?
「ピークタイムは行列ができるほど忙しいけど、それ以外は暇すぎて困る…」
多くの飲食店が抱えるこの悩み、実は安売りや値引きで解決しようとすると、逆効果になる可能性があるんです。
なぜなら、安売りは一時的な集客にはつながるかもしれませんが、お店のブランド価値を下げてしまう可能性があるから。
「安くなっているから行く」というお客さんは、「安くなければ行かない」かもしれません。
本当に大切なのは、
「このお店でしか味わえない価値」を提供し、お客さんに
「待ってでも食べたい」
「ピークタイム以外でも食べたい」
と思ってもらうことなんです。
今回は、安売りなしで閑散タイムを宝に変え、ピークタイムを自然に広げていく方法についてお伝えします。
1. 今ある価値を掘り起こし、お客さんに伝える
まず、あなたのお店にはどんな魅力があるのか、今ある価値をじっくりと考えてみましょう。
- 他のお店にはない独自のメニュー
- 食材や調理法へのこだわり
- 居心地の良い空間や雰囲気
- スタッフの丁寧な接客や笑顔
- お店にまつわるストーリーや歴史
これらの価値を言葉や写真、動画など、様々な方法でお客さんに伝えていきましょう。
SNSやGoogleマップ、ホームページ、メニュー、店内POPなど、あらゆるツールを活用して、お店の魅力を発信することが大切です。
2. ピークタイム以外でしか体験できない価値を提供する
ピークタイム以外に来店したお客さんには、ピークタイムでは提供できないことができます。
例えば、
- お客さんと会話を楽しむ
- ちょっとした試作品をサービスする
- 限定メニューを提供する
- 特別なイベントを開催する
これらの接客サービスや付加価値を提供することで、お客さんは「ピークタイム以外に来るのも悪くないな」と感じてくれます。
特に常連さんやリピーターは居心地が良いから再来店してくれるので
居心地が良い雰囲気はどんなものか?を考えてみてください。
3. お客さんの声に耳を傾け、改善を続ける
また、お客さんの満足度を高めるためには、声に耳を傾けることが不可欠です。
- アンケートを実施する
- レビューをチェックする
- SNSでの反応を見る
- スタッフが直接お客さん(常連さん)の話を聞く
これらの方法で得られたフィードバックを参考に、改善を繰り返しましょう。
お客さんの期待に応え続けることで、信頼が生まれ、あなたのお店にくると安心する、ホッとするという心理的安全性も獲得することができます。
4. 価値が価格を上回れば、お客さんは自然と集まる
お店の価値を高め、お客さんにしっかりと伝えることができれば、価格以上の魅力を感じてくれます。
お客さんは「このお店でしか味わえない体験」を求めて、自然と集まってきます。
ピークタイムだけでなく、閑散タイムにもお客さんが訪れるようになれば、売上は安定し、経営も安定します。
5. 具体的な事例:小島の場合
自分も飲食店を経営していた時、ピークタイムは2~3時間待ちになることがありました。
しかし、閑散タイムに安売りは一切しませんでした。
その代わりに、
- 満席の時はお客さんに「〇時頃は比較的空いていますよ」「〇曜日はゆったり食事できますよ」などと店頭で伝える
- 満席でお帰りになるお客さんには、ごめんなさいサービス券を配る
- 満席時は席が空いたら連絡をする
など、お客さんへの配慮を徹底しました。
満席で外で待ちが出ているのをみて帰ろうとするお客さんにも
ダッシュで駆け寄り、「すみません!只今満席ですが、、、」と声をかけていました。
絶対に満席だからといって、お客さんを放置しない、
満席でも必ず会話をすることを大事にしていました。
また、ピークタイム以外に来店したお客さんには、新メニュー試作品をサービスしたり、会話をしたりするなど、特別な時間を提供しました。
その結果、お客さんは「待ってでも食べたい」「ピークタイム以外でも来たい」「平日でも来たい」と思ってくれるようになり、ピークタイムは自然と広がっていきました。
まとめ
飲食店経営において、安売りは一時的な解決策にしかなりません。
本当に大切なのは、お店の価値を高め、お客さんに「ここでしか味わえない体験」を提供することです。
今回ご紹介した方法を参考に、ぜひあなたのお店でも「価値」を見つめ直し、お客さんを惹きつける魅力的なお店作りを目指してくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪