今日は、飲食店で働く皆さんと一緒に、今こそ考えるべき「商品力アップ」と「価格改定」について、じっくりお伝えしていきたいと思います。
一歩ずつお店が良くなるようにお手伝いしたいと思っていますので、難しく考えずに、気軽に読んでみてくださいね。
まずは現状を把握し、商品力アップの基本を理解しよう
目次
- はじめに:「ちょっと高くても」が最強の武器になる
- なぜ今、商品力アップが大切なのか?
- 価格改定、その前に考えるべきこと
- 商品力1.5倍アップとは具体的にどんなこと?
- 事例紹介:身近なところからヒントを見つけよう
1. はじめに:「ちょっと高くても」が最強の武器になる
最近、食材の価格が上がったり、人手不足で悩んでいたり、飲食店を取り巻く環境はなかなか厳しいですよね。
そんな中で、「うちもそろそろ値上げしないとやっていけないかな…」と感じている方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
ただ価格を上げるだけでは、お客さんは離れてしまう可能性があります。
「あのお店、ちょっと高くなったけど、やっぱり美味しいし、また行きたいな」
そう思ってもらえるようになることが、これからの時代、すごく大切なんです。
2. なぜ今、商品力アップが大切なのか?
多くの飲食店がある中で、お客さんに選んでもらうためには、
「ここでしか味わえない」
「ここに来る価値がある」
と感じてもらう必要があります。
価格を下げるのは簡単ですが、それでは体力が奪われてしまいますし、価値が下がってしまう可能性もあります。
だからこそ、まずは商品そのものの魅力を高めて、
「この料理のためなら、この値段でも納得!」
と思ってもらえるようにすることが、持続的なお店作りのための第一歩だと自分は考えています。
3. 価格改定、その前に考えるべきこと
もちろん、お店の状況によっては、価格改定も必要な場合があります。
でも、もし他のお店が土日満席なのに、自分のお店にはまだ余裕がある…という状況なら、まずは価格を上げる前に、お客さんでいっぱいになるようにすることを目指しましょう。
価格が安くてもお客さんが来ないということは、もしかしたら商品やサービスに、まだ改善の余地があるのかもしれません。
4. 商品力1.5倍アップとは具体的にどんなこと?
では、「商品力を1.5倍にする」とは、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか?
それは、単に量を増やすとか、珍しい食材を使うということではありません。
味の追求: 今の味に満足せずに、「もっと美味しくできないか?」と常に問い続けること。
老舗の味も、常に磨き続けられてきたからこそ、お客さんに愛されているんです。
見た目の魅力: 提供する料理の盛り付けや器にこだわり、SNSで思わずシェアしたくなるような美しさを追求すること。 写真は、お店の魅力を伝える強力な武器になります。
食材へのこだわり: 旬の食材を積極的に取り入れたり,、地元の食材を使ったりすることで、他のお店との差別化を図ること。 食材のストーリーを伝えることも、価値を高める上で大切です。
メニュー構成の見直し: 何年も変わっていないグランドメニューはありませんか?
今のお客さんのニーズに合わせて、メニューを柔軟に見直すことも重要です。
季節限定メニューや, 日替わりメニュー を効果的に活用することも、お客さんを飽きさせないための工夫です。
体験価値の向上: 料理だけでなく、お店の雰囲気、スタッフの接客、居心地の良さなど、食事全体の体験価値を高めることも、商品力アップに繋がります。
5. 事例紹介:身近なところからヒントを見つけよう
例えば、近所の評判の良いお店のランチを見てみてください。
もしかしたら、少し値段は高くても、彩り豊かで、一つ一つの料理に丁寧な仕事がされているかもしれません。
SNSで人気のラーメン屋さんなら、見た目のインパクトだけでなく、スープや麺へのこだわりが伝わってくるはずです。
そうした繁盛店の工夫を参考に、自分のお店に取り入れられるヒントを探してみるのも良いでしょう。
具体的な改善策と、商品力アップのための実践的アプローチ
前半では、商品力アップの基本的な考え方についてお話しました。
後半では、さらに具体的にどうすれば商品力を高めていけるのか、そしてその魅力をどう伝えていけば良いのかについて、自分と一緒に考えていきましょう。
具体的な改善策:商品力1.5倍を目指して
- 「もっと美味しく」を追求する:
- 既存のメニューに対して、「もっと美味しくするにはどうすれば良いか?」という視点で、食材、調味料、調理方法を見直してみましょう。
例えば、定番の麻婆豆腐なら、豆板醤の種類を変えてみたり、仕上げに山椒油を加えてみたりするだけでも、風味が大きく変わるかもしれません。 - お客さんの声に耳を傾けましょう。 食事中に「お味はいかがでしたか?」と声をかけたり、アンケートを実施したりすることで、改善点が見えてくることがあります。
- 他の飲食店を積極的に視察してみましょう。 実際に足を運ぶのが難しければ、InstagramやGoogleマップで気になるお店のメニューやレビューをチェックするだけでも、刺激になるはずです。
- 料理の勉強会やセミナーに参加したり、料理に関する本を読んだりして、常に新しい知識や技術を習得する意欲を持ち続けましょう。
- 既存のメニューに対して、「もっと美味しくするにはどうすれば良いか?」という視点で、食材、調味料、調理方法を見直してみましょう。
- 「思わず写真を撮りたくなる」見た目を演出する:
- 料理の盛り付け方一つで、印象は大きく変わります。 メイン料理を主役にして、彩りを意識した盛り付けを心がけましょう。
- 器にもこだわりを持ちましょう。料理の雰囲気に合った器を選ぶことで、さらに美味しそうに見せることができます。
- SNSに投稿する写真の撮り方にも工夫が必要です。 明るい場所で撮影したり、色々な角度から撮ってみたりする中で、一番魅力的な一枚を見つけましょう。
蛍光灯の真下は料理が美味しくなさそうに見えてしまうので避けるようにしましょう。 - プロのカメラマンに料理写真を撮影してもらうことも、長期的に見ると効果的な投資になるかもしれません。
メニューブックやホームページの写真は、お店の第一印象を左右する重要な要素です。
- 「ストーリー」で食材の価値を高める:
- 使用している食材の産地や特徴、こだわりなどを、メニューやPOPで積極的に伝えましょう。
例えば、「〇〇さんの育てた有機野菜を使用」「△△漁港で獲れた新鮮な魚介」といった情報は、お客さんに安心感と特別感を与えることができます。 - 季節限定メニューでは、なぜその食材を選んだのか、どんな調理法で提供するのかといったストーリーを伝えることで、より興味を持ってもらえるでしょう。
- スタッフがお客さんに料理の説明をする際に、そうした食材のストーリーを伝えることができるように、日頃から情報共有をしっかり行いましょう。
- 使用している食材の産地や特徴、こだわりなどを、メニューやPOPで積極的に伝えましょう。
- 「飽きさせない」メニューでリピーターを増やす:
- 定番メニューは大切にしつつ、季節ごとに新しいメニューや限定メニューを開発しましょう。
「次はどんな新しい料理が登場するかな?」という期待感を持ってもらうことが、リピーターを増やすための秘訣です。 - 日替わりメニューは、常連さんを飽きさせないための強力な武器になります。
その日の仕入れ状況に合わせて、新鮮で美味しい食材を使った料理を提供しましょう。 - 過去に人気だったメニューを期間限定で復活させるのも、お客さんにとっては嬉しいサプライズになります。
- 定番メニューは大切にしつつ、季節ごとに新しいメニューや限定メニューを開発しましょう。
- 「また来たい」と思わせる体験を提供する:
- 料理が美味しいのは当たり前。
それに加えて、気持ちの良い接客や、居心地の良い空間を提供することが、「また来たい」と思ってもらうためには不可欠です。 - お客さんの小さな変化に気づき、「いつもありがとうございます」「今日は寒いですね」といった一言を添えるだけでも、印象は大きく変わります。
- SNSを活用してお客さんとの繋がりを深めましょう。
お店の情報を発信するだけでなく、コメントに返信したり、お客さんの投稿をシェアしたりすることで、親近感を持ってもらえます。
- 料理が美味しいのは当たり前。
改善のポイント:価値を伝え、共感を呼ぶ
- 明確な「ウリ」を見つける: 自分のお店ならではの強み、他のお店には負けないポイントは何でしょうか?
それを明確にして、お客さんに分かりやすく伝え続けることが大切です。 - ターゲット層を意識する: どんなお客さんに来てほしいのか?
そのターゲット層が何を求めているのかを深く理解することで、商品開発や情報発信の方向性が定まります。 - SNSを積極的に活用する: 今やSNSは、お店の魅力を発信し、お客さんと繋がるための必須ツールです。
美味しそうな料理の写真 や動画はもちろん、お店の雰囲気, スタッフの紹介, メニューのこだわり など、様々な情報を発信しましょう。
ハッシュタグを効果的に使うことも重要です。 Googleビジネスプロフィールの登録と活用も忘れずに。 - ホームページも大切にする: お店の顔となるホームページは、常に最新の情報に更新しておきましょう。
メニューや営業時間、お店のこだわりなどを丁寧に伝えることで、信頼感が高まります。 - 販促は「続ける」ことが重要: ブログやSNSの投稿も、すぐに効果が出なくても、諦めずに続けることが大切です。
自分は1000日毎日ブログを書き続けて、色々な依頼をいただけるようになりました。
コツコツと積み重ねていくことで、必ず大きな成果に繋がります。 - 価格を下げる前に「価値」を上げる: 暇だからといって安易に価格を下げるのではなく、まずは商品やサービスの価値を高めることを考えましょう。
価格競争に巻き込まれるのではなく、「ここでしか味わえない」という価値を提供することで、適正な価格でお客さんに満足してもらえるはずです。
まとめ
Sotogo funは、飲食店で働く皆さんのための問題解決の場です。
もし、今日お話した内容で何か疑問に思ったことや、さらに詳しく聞きたいことがあれば、いつでも気軽にご相談ください。
一緒に「ちょっと高くてもまた来たい!」そう思わせる魅力的なお店を作っていきましょう!
それでは、今日も一日一改善で顔晴りましょう(^^♪