10月から大幅に上がるアルコール類。
その他の値上がりも毎週連絡が来ていると思います。
さらに、同じ商材でも複数回の値上となり、
中々先が見えない状況だと思います。
こうした局面の時、価格については様々な考えがあると思いますが
あなたの考えはどれに当てはまりますか?
①値上げは出来る限り我慢して避ける
②商品価格は都度検討して柔軟に1年に数回改定していく
③社内努力でどうにもならない状況になるまで堪えて1~複数年まとめて大幅値上げする
まず、①ですが価格を維持することや安さを美徳とする
テレビ番組が多いですが、良く考えてみてください。
そもそも価格はその時代で価値が変わりますよね。
例えば消費者物価指数といものがあり
昭和40年と令和3年とでは4.2倍もの価値が変わっています。
詳細は下記にて。
99.7(令和3年)÷23.9(昭和40年)=4.2倍
日本銀行HPより:https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/
つまり昭和40年の1万円は今の4.2万円ということです。
1000円が今の4200円
100円が今の420円
ということは
昔30円で販売していたコロッケを
今も30円で販売しているとなると
今の30円は昭和40年7.14円ほどなので
昔と比べて1/4の価格で販売しているということです。
価格維持しているつもりが
実は大幅値下げをしているということです。
平成元年と令和3年比べても1.15倍なので
1.5割、15%の価値変動があります。
平成元年900円なら令和3年では1035円です。
価格を維持するという事は、値下げをしているということともいえます。
しかしながら、価格改定には消費者は敏感です。
そして、実際に消費者が価格になれるまでにタイムラグが発生します。
値上げした価格が当たり前になるまで
物価上昇しても給料に反映されるまでに時間差があるので
その許容範囲を超える価格改定は
大きな顧客離れを引き起こしてしまいます。
ある点を過ぎると需要が減少する点があります。
そして、商品によって価格変動に需要が左右されにくい商品もあります。
これは需要の価格弾力性と言いますが、気になった方はググってくださいね。
こうしたことを踏まえつつ価格改定を行いますが
最初の123どれを小島なら選ぶかというと
②となります。
③ですと一気に価格を大きく変えることになりやすいので
これは需要が減少する点を超えてしまう危険があり
超えた場合もどこの点で減少したかがわかりにくいので
修正しにくくなります。
そして、大衆向けの価格弾力性が高い商品ですと
一気に需要が減少してしまいます。
こうなると一気に顧客離れが進み取り返しのつかない状況になりかねません。
なので少しずつ柔軟に価格改定を年数回検討して行うことをお勧めします。
価格改定に困ったら会員の方はご相談くださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^