仕入れ価格の高騰で仕入れ先の見直しをしている飲食店も多いと思いますが
価格勝負での取引は大きなデメリットを含んでいいるので注意が必要です。
おはようございます!
飲食店のコンサル・実践運営アドバイザーの小島です
毎週連絡が来る仕入れの値上げ連絡。
ほんとうに頭の痛い問題です。
ここまで続くとやはり少しでも安いところ探して
取引先を変更する飲食店も多いと思います。
ですが小島はそれはデメリットが大きいと考えています。
それは、飲食店と同じで価格だけで決めるべきではないということです。
どんな商品でもですが
価格は、
仕入れた価格+お店で加えた価値=販売価格
これは飲食店でも卸売業でも製造業でも同じです。
飲食店なら
トマト100円+(加工+空間+接客+時間などの付加価値200円)=300円
卸売業でも
トマト50円+(配送+仕入れ+保管倉庫+受注システムなどの付加価値50円)=100円
というイメージです。
売価を100円から90円に下げることは
仕入れ価格を下げるか、付加価値を下げるか、
それとも利益を減らすしかないです。
仕入れ価格を下げるには
市場で大量仕入れするか、
生産者と大量に直接仕入れるしかありません。
しかし、日本の卸売業は中小企業がとても多いので
大量仕入れも現実的ではありません。
そして出来る範囲での一括仕入れは
どこの卸売業も行っています。
生産者と小ロットでの取引は
輸送コストが膨らみ結果
コスト増になってしまいます。
なので一時的には
「今より安くお出しします!」
と見積りが出ても中長期的にみると
あまり差は出てこないといえます。
なので価格ありきで仕入れ先を考えても
メリットは少なくなります。
そしてデメリットがある。
そのデメリットは得られるコスト削減以上に
経営にとって痛手となり得ます。
それは、関係性の喪失です。
ものが溢れた時代。
それはもう終わりを迎えています。
これからは、欲しいものも手に入らない時代に入っていく。
お金を出しても買えない。
今でも希少な食材は、長年の付き合いが無いと
仕入れできないことがありますが
これからはそれが増えていくと小島は思います。
今も配送が毎日大丈夫だったのが
週に2回、しかも曜日固定になっていると思います。
ひと昔は毎日、お願いすれば1日2回来てくれることもありました。
ですが今は違う。
変わったんです。
膨らむコストをどう抑えて
価格を出来る限り上げないように
各卸売業が努力をしています。
価格を抑えるのはもう限界というか
これ以上価格を抑えるのは大きなデメリットを生んでしまう。
この背景の中、取引先をチェンジしてしまうと
そもそも関係性があるからこそ無理して仕入れてくれていたのに
それが無い、短い、薄い取引先では
急な配送ストップや仕入れられないことも出てくるでしょう。
小島はお店やっている時からですが
基本的に自ら値下げ要求はしなかったです。
仕入れ価格を下げるより付加価値を上げることの方がよっぽど大事。
仕入れ10円下げるより
30円の付加価値を上げた方が
20円多く儲かるし
何より付加価値を上げることに頭を使った方が
笑顔も多く生まれる。
あなたのお店も価格勝負で取引先を検討しているのなら
改めて考えてみてはいかがでしょうか?
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪