「物価高だから仕方ないけれど・・・」と値上げを悪いことだと思っているスタッフは優しい方が多いです。
しかし、時にはその優しさがスタッフやお客様、取引先を苦しめることになることも理解してもらう必要があります。
おはようございます!
飲食店のコンサル・実践運営アドバイザーの小島です。
飲食店はサービス業だけあって優しい方が多いです。
お客様のことを考え尽くす。
しかし、その優しさが自分たちスタッフや取引先、そしてお客様をも苦しめることになることもあります。
これはどういくことかというと
お客様のためを思って価格を上げずに値上げをためらうことで
店舗運営の原資となる利益が少なくなります。
中には利益度外視で儲けなく運営している店舗もあります。
「お客様が喜べば・・・」
と。
しかし、それでは継続的な店舗運営はできません。
薄利で運営していれば、ちょっとした仕入れの高騰などイレギュラーで
キャッシュフローがマイナスになり
現金が減少し続けることで経営者の心にも余裕がなくなります。
また、薄利で行うことで取引先にも値上げをしないようにと
お願いをすることになり、取引先も苦しむことになります。
また、スタッフの給料の原資である粗利も少なくなるので
スタッフの待遇も改善できず、さらに求人も難しくなります。
スタッフの給料も上げることができず、人が集まらず、
結果お客様に提供するQSCAもクオリティが下がってしまいます。
以前もお伝えしましたが日本だけがずっと成長していません。
ジャパンクオリティは世界的に有名ですよね。
しかし、そのクオリティに見合った対価を貰っていないのが日本です。
それをサービス精神と言われる方もいるかと思いますが
それでは良いサービスと良い商品を継続的に提供はできません。
誰かが犠牲になることで得られるサービスは、本当のサービスと言えない
今、値上げに躊躇しているのなら、
「誰かを犠牲にしていないか?」
これを考えてみる機会を作ってください。
これは経営者だけでなく、
スタッフ、アルバイト・パート・社員の皆で
考えるべきだと小島は思います。
休みを削り働いている社員、
明確に人が足らずに余裕なく動いているスタッフ。
そして、値上げを言い出せない取引先。
こうした犠牲の上に成り立っているまやかしの正義を
今日は考え直してみてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪