日々、仕入れ価格のアップの連絡がきているので
経費を見つめなおしている店舗も多いと思います。
その時、何を基準に経費を削減していくか迷いませんか？
経費削減の基準は売上を生まないものですね。
ですが今は売上を生まなくても将来売上を生む経費は
削減しては将来得ることのできる売上をロスすることになりますので
要検討といえます。
これは投資と同じで、
現時点では売上を生まないものですが
売上が生まれたらその後、継続して
売上を生み続けることができるので
この経費を削減してはやがて売上は減少し続けることになります。
この経費はどのようなものがあるかというと
・新商品開発
・スタッフ教育
・修繕工事
・看板工事
・SNS投稿
などなど。
元々、今のお店を立ち上げたのも
その時点では、売上を生まないですよね。
お店が開店して始めて売上が生まれます。
そして、数年で投資回収が終わって本当の利益がやっと出てきます。
なのでこれらの経費はすぐには売上が生まれないですが
なくてはならない経費といえます。
では、削除削減してもOKな経費を考えてみましょう。
あなたのお店の削減してもOKな経費は何でしょうか？
少し考えてみてください。
まず、売上を生まない経費として
明確なものとしてお客様に関係しないものが考えられます。
例えば、削減検討費用一覧として下記のようなものがあります。
車両費（仕入れに本当に必要か？車両がなければ売上は減少するか？）
交通費（近隣で雇用することを検討）
仕込み・片付けの人件費（お客様に影響なく効率化できないか？短縮できないか？）
クリーニング代（本当に最適か？スタッフ数減少して契約そのままではないか？）
ゴミ回収費（ゴミの量が減少したのに費用そのままではないか？）
看板費（本当に効果があるか？）
POSレジ費（高いままの契約ではないか？活用しているか？）
消耗品費（無駄な使い方していないか？ラップではなくタッパーでなど同程度のもので代用できないか？）
求人費（オウンドメディアであるHP,SNSなど無料でできないか？既存スタッフの紹介でできないか？）
接待交際費（本当にお客様のために、売上を生み出す要素になっているか？）
教育研修費（効果があるか？売上を上げる要因になっているか？）
広告宣伝費（効果があるか？売上を上げる要因になっているか？）
このようなものが考えられます。
この一覧の中で実際には売上に関係しないもの
もしくはなくてもそこまで売上に変化ないものは
削減対象となり得ます。
本来、飲食店は目の前のお客様に最大限喜んでもらえることが
繁盛の基本だと思います。
しかし、長く経営していると
こうした余分な脂肪のようなものが
ついてきて、経営を圧迫してきます。
これはゆでガエルのように
気が付く前に少しずつ、少しずつついてくるので
気が付いた時には経営安全率がマイナスになっている時もあります。
経営安全率＝（１－損益分岐点売上高÷売上高）×100
例えば、損益分岐点が300万、売上高が400万だと
（1-300万÷400万）×100＝25％
これは損益分岐点率を100％から引いたものです。
この場合、25％の売上が減少まで赤字にならないということです。
しかし、これが損益分岐点が300万、売上高が315万だと
（1-300万÷315万）×100≒4.7％
4.７％以上売上が減少すると赤字になってしまいます。
この経営安全率を増やすには損益分岐点を下げることが
確実にあなたが取り組めることになります。
（売上は不確実性が大きいので）
ただ、先述の通り、売上に寄与しないものを削減しないと
売上まで減少してしまいます。
売上が減少するとこの経営安全率も下がってしまいますので
ぜひ、今日は将来的にも売上を生まない経費をチェックしてみてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^
