店長や社員を雇用していても育たないと感じる場合は
責任だけ与えて権限を明確に与えていないと考えられます。
おはようございます!
飲食店のコンサル・実践運営アドバイザーの小島です。
社員の成長は店舗の成長、会社の成長にとって
不可欠なものであるといえます。
「社員が育たない・・・。」
と感じている経営者は多いと思いますが
それはほとんどの場合、経営者の責任です。
上手く成長させていない場合、
責任だけ与えていませんか?
「店長なんだから、しっかりと売上を上げて」
「リーダーなんだから責任をもって指導しなさい」
こうした声が出ていないでしょうか?
店長がコントロールできる部分はある程度決まっています。
人件費や原価を中心になっています。
そこに販促費や修繕費もある程度権限があるかどうか。
例えば、店長が考える販促を行うのに費用が5万円かかるとします。
しかし、費用が掛かるものは経営者の承認が必要だったり
以前、承認を得ず進めたら𠮟責されたり、
後から「これじゃダメでしょ」と注意されたりしては
店長が成長することはないでしょう。
なので明確に決めておく必要があります。
販促費は先月の売上の3%まで使用可。
先月300万の売上の場合9万まで使ってOK。
しかし、年間では総売上の2%以内に抑えること。
などとします。
その枠内で行うことに関しては実行するのに承認は不要。
しかし、販促を行う意図と内容、目標設定と実績報告は必須。
行うのに承認は不要だけど
行う理由と内容と目標と結果は報告してね。
と言う感じにします。
実績報告の時に、
目標達成ならそれを次はもっと伸ばすにはどうしたらよいのか?
目標未達なら何が足りなかったのか、次はどのようにして達成するのか?
を報告発表してもらうことで、
成長を促します。
販促費という権限を与えることで責任を感じてもらう。
責任には権限がセットで必要です。
これが売上を上げてというだけで
権限が無ければ、
提案しても却下されてしまうことが続き
提案すらしなくなってしまいます。
会社によって権限を与える規模感は異なりますが
アルバイト・パートスタッフにも同様に
権限と責任を与えることはできます。
責任をもって取り組んでほしいのなら
権限を与えることは必須です。
成長は与えられるものではありません。
自ら考え行動して振り返る事で成長は得られます。
今日はあなたのお店のスタッフに責任と権限を与えているか
改めて見直してみてくださいね。
ですが責任と権限を与えて、放置すれば良いという事ではありません。
責任と権限を与えて見守り、アドバイスを求められたら
ヒントを与えて考えさせる。
答えを言うのではありません。
あくまでヒント。
考えさせて自ら行動してもらうことが重要です。
言いたくなるかと思いますがグッと我慢して
後出しじゃんけんも言わずに
スタッフを成長に導いてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪