飲食店で働く皆さんは、日々お客様に最高の料理とサービスを提供しようと頑張っていると思います。
自分は24年間飲食店の現場で働いてきて、様々な業態と役職を経験してきました。
その中で、「お客様に喜んでいただくにはどうしたら良いか?」を常に考えてきました。
今回は、その経験から得た「ちょっとしたひと手間」で、お客様の満足度を格段に向上させる方法をお伝えします。
それは…「前菜の個別盛り」です!
「え?そんなこと?」と思うかもしれません。 でも、このひと手間が、お客様に「このお店、気が利く!」「また来たい!」と思わせる大きな力になるんです。
この記事では、前菜を個別盛りするメリットや、お客様への伝え方など、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。 ぜひ最後まで読んで、明日からのお店で実践してみてください。
前菜を個別盛りするメリットとは?
前菜は、お客様が最初に口にする料理。 だからこそ、最初の印象がとても大切です。
個別盛りすることで、お客様に「特別感」を感じていただけ、お店への好感度もアップします。
では、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
衛生面への配慮
個別盛りは、複数人で同じお皿を囲むよりも衛生的です。特に、感染症対策が重視される現代において、お客様に安心感を与えることができます。
取り分けの手間を省く
大皿で提供すると、お客様同士で取り分ける必要があり、会話が途切れたり、料理が崩れてしまったりすることも。個別盛りなら、そんな心配もありません。
自分のペースで楽しめる
個別盛りは、それぞれのお客様が自分のペースで料理を楽しむことができます。
個別盛りの提案方法
では、どのようにお客様に個別盛りを提案すれば良いのでしょうか?
ポイントは、自然な流れで、押し付けがましくならないように伝えることです。
例えば、
- 「よろしければ、おひとり様ずつ盛り込んでお出ししましょうか?」
- 「3名様でご来店とのことですので、個別盛りもできますが、いかがでしょうか?」
- 「前菜の盛り合わせは、個別盛りも可能です。ご希望のお客様は、お気軽にお申し付けください。」
のように、お客様に選択肢を与える伝え方が効果的です。
具体的な事例
ある日、女性3名のお客様がいらっしゃいました。
注文を受けるときに、
「よろしければ、おひとり様ずつ盛り込んでお出ししましょうか?」
と尋ねたところ、「え、そうしてくれるんですか?嬉しいです!」と、とても喜んでいただけました。
その後、お客様は料理の写真をたくさん撮って、SNSに投稿していました。
「お店の雰囲気が素敵だったし、料理も美味しかった!特に、前菜を個別盛りにしてくれたのが嬉しかった」
というコメントと共に。
この出来事をきっかけに、個別盛りの良さを改めて実感しました。
まとめ|「おもてなしの心」を形に
個別盛りは、お客様に「おもてなしの心」を伝える効果的な方法です。
「お客様に喜んでいただきたい」という気持ちがあれば、きっとお客様にも伝わります。
ただし、個別盛りにしない方が良いこともあります。
大皿で映える料理や個別盛りにすることで貧相になってしまうのなら注意が必要です。
取り分けを想定した円卓などでは、個別盛りではない方が豪華さを演出することも大切です。
お店によって合う合わないあるので考えてみてくださいね。
ぜひ、前菜の個別盛りを実践して、お客様の笑顔を増やしていきましょう!
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪