飲食店にとって、看板やのぼりはお店の顔。
「どんなお店かな?」「何があるのかな?」
道行く人に、そんな風に思ってもらえるかどうかは、看板やのぼりの出来栄えにかかっています。
でも、ただ何となく作るんじゃ、もったいない!
文字の大きさ一つで、集客効果は大きく変わってくるんです。
今回は、歩行者、車、自転車それぞれの視点を踏まえ、看板やのぼりの文字サイズについて、徹底的に解説していきます。
心理学的な根拠や具体的な事例も交えながら、わかりやすくお伝えしていきますね。
目次
- なぜ文字の大きさが重要なの?
- 心理学から見る「視認性」の秘密
- 歩行者をターゲットにした場合
- 車をターゲットにした場合
- 自転車をターゲットにした場合
- 設置場所の重要性
- まとめ|看板・のぼりで、もっとお店をアピールしよう!
1. なぜ文字の大きさが重要なの?
看板やのぼりの役割は、ずばり、お店の存在をアピールすること!
そのためには、
- お店の名前
- 提供しているメニュー
- お店の雰囲気
などを、しっかりと伝える必要があります。
文字が小さすぎると、せっかくの情報も伝わらないまま、お客様は通り過ぎてしまうかも。
逆に、大きすぎると、ゴチャゴチャした印象を与え、逆効果になることも。
「ちょうどいい」文字の大きさを見つけることが、集客アップの秘訣なんです。
2. 心理学から見る「視認性」の秘密
人は、どのようにして文字を認識しているのでしょうか?
実は、文字の認識には、「視力」だけでなく、「注意力」や「記憶力」も関わってきます。
心理学では、「ゲシュタルト心理学」という分野で、人間の視覚認識のメカニズムが研究されています。
ゲシュタルト心理学によると、人は、バラバラな要素をまとめて、意味のある形として認識する傾向があります。
例えば、アルファベットの「A」は、3本の線で構成されていますが、人はそれをバラバラの線として認識するのではなく、「A」という一つの形として認識します。
看板やのぼりを見る場合も、人は文字を一つずつ認識するのではなく、全体をまとめて認識しようとします。
そのため、文字の大きさだけでなく、フォントの種類、デザイン、色使い、周りの環境など、様々な要素が視認性に影響を与えるのです。
3. 歩行者をターゲットにした場合
歩行者は、比較的ゆっくりと移動しているので、看板やのぼりを見る時間は比較的長いです。
しかし、注意力は周りの景色や足元に向いていることが多く、看板やのぼりに意識が向いているとは限りません。
歩行者の注意を引きつけ、情報を伝えるためには、10m離れた場所からでも読める大きさが理想的です。
文字の大きさの目安としては、
縦のサイズ(cm)× 250 = 視認距離(cm)
という計算式があります。
この式は、人間の視力と平均的な歩行速度を考慮して導き出されたものです。
例えば、3cmの文字であれば、3 × 250 = 750cm、つまり7.5m離れた場所から読み取れる計算になります。
4. 車をターゲットにした場合
車は、歩行者よりも速い速度で移動するため、看板やのぼりを認識できる時間は短くなります。
また、運転中は前方に注意を払っているため、看板やのぼりに視線を向ける余裕はあまりありません。
車をターゲットにする場合は、より大きく、目立つ文字にする必要があります。
目安としては、時速40kmで走行している車が、3秒間で認識できる大きさが良いでしょう。
具体的には、最低でも30cm以上の大きさが推奨されます。
遠くからでも認識できるような大きな文字が効果的ですので
車に対して訴求する看板やのぼりの場合、情報を絞って伝えるべきものを端的に伝えることが重要になり、
販促物のサイズも適正なサイズを選択することで失敗しない販促物を作成することができます。
また、走行中の車からでも認識しやすいよう、シンプルなデザインとコントラストの強い色使いを心がけてくださいね。
5. 自転車をターゲットにした場合
自転車は、歩行者と車の中間くらいの速度で移動します。
そのため、看板やのぼりの視認時間は、歩行者よりも短く、車よりも長くなります。
自転車に乗っている人は、歩行者よりも視線が前方に向いていることが多いですが、車ほどではありません。
自転車をターゲットにする場合は、歩行者と車の中間くらいの大きさを目安にすると良いでしょう。
具体的には、20cm〜30cm程度の文字が適切です。
6. 設置場所の重要性
看板やのぼりの効果は、文字の大きさだけでなく、設置場所によっても大きく左右されます。
- 高さ: 高すぎると見上げにくく、低すぎると他のものに隠れてしまう可能性があります。
- 角度: 正面からだけでなく、斜めから見た場合の視認性も考慮しましょう。
- 周辺環境: 周りの建物や看板との位置関係も重要です。
- 照明: 夜間でも見やすいように、照明を設置するのも効果的で最近では反射ターポリンという素材もあり、車のライトがあたると光って見えるものもあります。
例えば、電車のつり革広告は、乗客の目線の高さに設置されており、常に視界に入るようになっています。
このように、設置場所を工夫することで、看板やのぼりの効果を最大限に引き出すことができます。
7. まとめ|看板・のぼりで、もっとお店をアピールしよう!
今回は、看板やのぼりの文字の大きさについて、様々な角度から解説しました。
文字の大きさは、ターゲットや設置場所によって調整する必要があります。
今回の内容を参考に、お客様の目を惹きつける看板やのぼりを作ってみてください。
さらに、フォントやデザイン、色使い、照明、看板の向きなど、視認性を高めるための工夫も凝らしてみてください。
看板やのぼりは、お店の顔であり、集客の要です。
効果的な看板やのぼりを作って、たくさんのお客様を呼び込んでみてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪