飲食店を経営していると、常に新しい課題が出てきますよね。
そんな時、改善のスピードが遅れると、思わぬコストが発生してしまうことがあります。
今回は、改善スピードの重要性と、具体的な改善例についてお話ししていきます。
改善スピードが遅れるとどうなる？具体的なコストを把握しよう
例えば、本来原価率30%であるべきところが、実際には35%で推移していたとしましょう。
毎月5%ものお金が余分に出て行ってしまっていることになります。
売上500万円のお店であれば、毎月25万円が消えている計算です。
もし、メニューのリニューアルを自作で頑張ると半年かかってしまう場合、その間に150万円ものお金が流出してしまうことになります。
しかし、これをプロに依頼すれば、半分の期間で、しかもクオリティの高いもの、そして効果が高いメニューが完成するかもしれません。
メニュー作成には確かにコストがかかりますが、2年間使用できると考えれば、月々のコストは数千円程度です。
これは、24ヶ月間使える「財産」と言えるでしょう。
メニュー作成、どんな時にプロに頼むべき？
もちろん、どんな場合でもプロに依頼すれば良いというわけではありません。
- 新店オープン直後で、まだメニューが定まっていない場合
- 接客でカバーできる居酒屋業態や高級店
このような場合は、文字だけのシンプルなメニューでも良いでしょう。
しかし、
- 年配の方が多い業態
- 家族連れが多い業態
- ランチの売上がメインの業態
これらの場合は、美味しそうな写真入りのメニューの方が効果的です。
視覚的に訴えかけることで、オーダーコントロールがしやすくなり、追加オーダーにも繋がりやすくなります。
具体的な改善例と改善のポイント
では、具体的にどのような改善を行えば良いのでしょうか。
1. メニューの見直しと改善
- 現状分析: まずは、現在のメニューの売れ筋、死に筋を把握しましょう。どのメニューが人気なのか、逆に全く注文されないメニューはどれなのか、データを分析することが重要です。
- ターゲット層の再確認: 自分のお店に訪れるお客さんの層を見直しましょう。年配の方が多いのか、若い世代が多いのか、家族連れが多いのかなど、ターゲット層に合わせてメニューを調整する必要があります。
- 写真の活用: メニューに美味しそうな写真を掲載することで、視覚的に訴求力を高めることができます。特に、年配の方や家族連れ、女性が多い業態には効果的です。
- メニュー構成の工夫: メニューの構成を工夫することで、お客さんの注文を誘導することができます。例えば、セットメニューを充実させたり、おすすめメニューを目立つ場所に配置したりするなどが考えられます。
- 専門家への相談: メニュー作成に自信がない場合は、プロのデザイナーやメニューコンサルタントに相談することも検討しましょう。プロの視点から、効果的なメニュー作成のアドバイスを受けることができます。
2. 販売促進ツールの見直しと改善
- SNSの活用:X（Twitter）、Instagram、FacebookなどのSNSを活用して、お店の情報を発信しましょう。ターゲット層に合わせたSNSを選び、定期的に情報を更新することが重要です。
- ウェブサイトの改善: お店のウェブサイトを見直し、情報を充実させましょう。メニュー、営業時間、アクセス方法など、お客さんが知りたい情報を分かりやすく掲載することが大切です。
- チラシやPOP広告の活用: チラシやPOP広告を作成し、お店の周辺地域に配布したり、店内に掲示したりしましょう。季節限定メニューやキャンペーン情報などを掲載すると効果的です。
- クーポンや割引キャンペーンの実施: クーポンや割引キャンペーンを実施することで、新規顧客の獲得やリピーターの増加に繋げることができます。
- 顧客の声の活用: アンケートや口コミなどを活用して、顧客の声を集め、改善に繋げましょう。顧客の意見を参考にすることで、より満足度の高いサービスを提供することができます。
改善のポイント
- スピード: 改善は早ければ早いほど効果があります。課題が見つかったら、先延ばしにせず、すぐに行動に移しましょう。
- データ分析: 改善を行う前に、必ずデータを分析しましょう。売上データ、顧客データ、アンケート結果などを分析することで、課題を明確にし、効果的な改善策を立てることができます。
- PDCAサイクル: 改善は一度行ったら終わりではありません。改善後も効果を検証し、必要に応じて修正を行いましょう。PDCAサイクル（計画→実行→評価→改善）を回すことで、継続的な改善が可能です。
- 顧客視点: 改善を行う際は、常に顧客の視点に立つようにしましょう。顧客が何を求めているのか、何に不満を感じているのかを考え、改善策を立てることが重要です。
まとめ：飲食店の販売促進、スピード重視で成功を掴む！
飲食店の販売促進において、改善のスピードは非常に重要です。改善が遅れると、見えないコストがどんどん発生してしまいます。
例えば、原価率の改善が遅れれば、毎月多額のお金が流出してしまいます。メニューのリニューアルも同様で、時間をかければかけるほど、機会損失が大きくなります。
改善を成功させるためには、以下のポイントを押さえてスピードを意識して取り組んでみてくださいね。
- スピード: 課題を見つけたら、すぐに行動に移す。
- データ分析: 改善前にデータを分析し、課題を明確にする。
- PDCAサイクル: 改善後も効果を検証し、継続的に改善する。
- 顧客視点: 常に顧客の視点に立ち、改善策を考える。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪
御相談はお気軽に。
