多くの飲食店が時間帯毎に適正人員配置を行っているかと思います。
それはこれからの時代に飲食店がとるべきなのか考えなければならないのではないでしょうか。
おはようございます!
飲食店のコンサル・実践運営アドバイザーの小島です。
アルバイトスタッフの人件費が上がっていく中、
採用すること自体難しくなっていると思います。
「人件費は抑えたい」
「だけど必要な時に必要な人数を揃えたい」
これが求めていることかと思います。
働き手が少なくなっていく中、
外国人労働者も稼いでも支出が多く、
留学生の労働時間規制もあり、
魅力的な環境ではなくなっています。
こうして考えていくと、今までのような
店舗の時間帯別売上に合わせた人員配置は
現実的ではないと思います。
そして、それは実際に飲食店の現場では感じているのではないでしょうか?
例えば、12時から15時だけ人が足りない場合でも
3時間で入ってくれる人は少ないです。
単発バイトで割高なサービスでなら短い時間でも
需要はあるかと思いますが
雇用契約を結んでいる方で、
希望にそぐわないシフトは
優先順位を下げてしまいます。
主婦のシフトなら
10時から14時を希望出していて
それを15時まで働いてといっても
子どもを迎えに行かないといけないので
中々難しい。
たまにだったら良いが、頻繁にあると
それは離職にも繋がりかねなくなります。
理想は売上に合わせることですが
本来は売上に合わせて変動させるのではなく
最適な人員を配置すること
ではないでしょうか?
最適な人員ならそれは経費のロスにはつながりません。
こう考えると、
人員配置は店舗のその時の売上だけをみて行うのは
これからは良いとは言えないと考えられます。
そのために、店舗のその時の売上だけに
アルバイトスタッフに働いてもらうのではなく、
その他の業務を行ってもらうことが重要です。
仕込みはもちろん、店長や社員が行っている業務はとても多いと思います。
それらの大半は非正規雇用者でもおこなえるはずです。
SNSやブログ、ホームページの更新や簡単なPOPや黒板メニュー。
仕入れの帳簿付けや原価計算。
発注管理や入金管理。
新商品の開発や撮影。
シフト作成や販促計画立案。
そして、通販やテイクアウト、お土産の仕込みや準備。
業務の山を平坦にするイメージです。
教育には時間もかかるので
いきなり難しいことはできないと思いますが
ひとつひとつ、落とし込みはできるかと思います。
スタッフにも希望通りのシフトを維持するためにも
こうした通常業務以外も携わってもらってみてはいかがでしょうか。
スタッフもとても勉強になり、
マンネリ化した風土も新しい風が流れ
成長を感じやすくなります。
大切なのはお店とスタッフが同じ方向を向くようにすること。
お店は「人件費を削りたい」
スタッフは「働きたい。稼ぎたい」
とぶつかるのではなく
お店も「もっと売上を上げて利益を出したい」
スタッフも「もっと稼いで、もっと稼げるようになりたい」
そのために何ができるかを考えてみていただければと思います。
物事を狭い範囲でみてしまうと、手の打ち方が限られてしまいます。
その時の売上だけででなく、大きな視野を持って考えて実践することで
解決できなかった問題解決が得られます。
今日は人員配置について改めて狭い視野になっていないかを考えてみてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪