消費税増税してから、もうすぐ50日。
消費税増税とともに軽減税率の
負担を減らすためにスタートした
キャッシュレス決済還元。
「キャシュレスだと得になる」
という甘い誘惑により
キャッシュレス決済比率が高まっています。
このキャッシュレス決済でお店側には
メリットとデメリットがあります。
まず、店舗側のメリットは何でしょうか?
・現金でなく目に見えないキャッシュレスなので
お客様の財布のひもが緩んで単価が上がる。
・キャシュレス決済OKで普段来店されない客層の利用が増える。
・ 還元期間中は国がポイント還元するので販促効果がある。
・現金のやり取りがないので会計ミスがほぼない。
・決済手数料が還元期間中低くなる。(2020年6月末まで)
・決済端末が負担なしで導入できる。 (2020年4月末まで)
などですね。
次に店舗側のデメリットは何だと思いますか?
・停電時決済を行えない。
→ブレーカーが落ちている時など。
・決済手数料がかかる。
→ (2020年6月末までは実質2.17%以下、以降は通常手数料)
・売上日に現金が入らない。
などがありますね。
この中で一番重要なのが
売上日に現金が入らない。
ということです。
それがどうキャッシュレス倒産になるかというと・・・
毎日、売上が入る飲食店にとって売上日に
現金が入らないことは大きく、
倒産に大きく関わっている
キャッシュフローが悪化する
原因となります。
今、クレジットカードや電子決済の入金サイクルは
短くなりましたが、それでも決済会社により
色んな条件があったり、手数料がかかったりと
実際には入金サイクルを短くしづらいのが実情です。
売上日から入金までのサイクルが長くなると
それだけキャッシュフローが悪化することになります。
そもそも、キャッシュフローって何?
と思うと思います。
キャッシュフローとは、簡単にいうと
お金の流れのことです。(キャッシュ:お金)(フロー:流れ)
キャッシュフローは、
(実際に入るお金:キャッシュイン)ー(出ていくお金:キャッシュアウト)
なので、例えば
1000円の売上クレジットカード決済、費用800円だとしたら
キャッシュフローはマイナス800円となります。
まだ、1000円の売上は現金にならないので
マイナス800円。。。
この場合の利益はプラス200円ですよね。
これだけ差が出る訳です。
この入金までの間に借入返済や仕入れ支払いの
現金がなければ、新たに借入をして資金繰りが悪化していく
ことになります。
そして、借入返済できなくて一度目の不渡りをだし
6か月以内に2回目の不渡りをだすと貸出金の一括弁済を
求められて返済できず事実上倒産となってしまいます。
なので、
経営に一番大事なのは利益ではなく
キャッシュフロー
なのです。
ここ重要です。
いくら利益が出ていようと
キャッシュがなければ倒産のリスクがあるということです。
現金がなければ(すぐ現金化できるもの)
病気や災害などで営業できないとすぐ倒産してしまうのです。
なので、キャッシュレス決済で
キャッシュフローが悪化する
ということは、
少なからず気を引き締めていかないといけないんです。
そして、今、超低金利時代。
しかも、未曾有の災害がおこる時代。
借入してでも現金は持っておくこと。
例えば月売上200万だとすると、
売上の3ヶ月分は現金持っておきたいので
600万。
これを借入して
現金600万、借入600万
実質無借金経営。
ということです。
返そうと思えば返せる。
この状態です。
もちろん、借入なしで現金600万あれば
一番いいのですが、それは中々難しいと思います。
この実質無借金経営を維持することで
会社は強くなります。
今、キャッシュフロー計算書作られていないのなら、
税理士や無料ソフトでExcelでもできるので
貸借対照表・損益計算書を用意して作ってみてくださいね。