今日は
今話題の
ダイナミックプライジングについて。
そもそも、ダイナミックプライジングって何?
となると思うので Wikipedia から
同一の商品やサービスの価格を需要と供給の状況に合わせて変動させる価格戦略。
動的価格設定や変動料金制 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
とあります。
先日、問題になった音楽イベントの価格が
変動幅が大きすぎて話題となりました。
同等席で一万円ほどの価格差があったようです。
発売直後14800円の席とほぼ同じ席で
イベント間近では3900円。。。
これは、きついですよね。
でも、上手く行っている例も挙げていました。
下限に会員価格を設けて
上限も決めておく。
こうしたことで
お客様の不利益を抑制している
ということですね。
この2つの事例。
似ているようで全く異なります。
その違いについては後ほど。
そして気になるのが他業界で
ダイナミックプライジングの
今後の可能性。
スッキリではこのような例を挙げていました。
新幹線や飛行機・宿泊施設はもう
ダイナミックプライジングが普通ですが
コンビニはようやく認められつつありますね。
高速道路はやるなら空いている時間は無料で、
混雑時は有料とした方がいいと思いますが。
と他業界のことをお伝えさせて頂きましたが、
ここで飲食業界はどうなのか?
飲食業界は、
業態によって是か非が分かれるのです。
その理由は最初の2つの事例です。
その理由とは・・・
非日常と日常
にあるのです。
今回、問題になった音楽イベントは
基本的に継続しない単発イベント。
今回はやりすぎて価格差をつけすぎましたが
本来なら問題にならなかったと思います。
非日常である、新幹線や飛行機・宿泊施設は
ダイナミックプライジングを採用しても
理解されやすく、価格変動が当たり前になってきています。
そして、もう一方の事例の横浜マリノスの例は、
非日常ですがファンがいなければ成り立たないので
継続してもらうお客様は会員価格。
会員にとっては、日常ですからね。
そうでない非会員は非日常なので
ダイナミックプライジングを採用でOK。
と使い分けているんですね。
ここからやっと飲食業界。
飲食店ではどうなのか?
これを考えていくわけです。
他業界のことでも、
一見関係ないようなことでも
飲食店に使えることはないか?
これを常日頃から、
夢の中でも考えています。
いいアイデアの夢みて
飛び起きて暗い中携帯の明かりで
メモしたりしています(笑)
他業界が関係ないなんて無いんですね。
と話がずれちゃうので
本題に。
飲食店でも、昔からダイナミックプライジングを使っています。
例えば、ハッピーアワーとか、
平日サービスとか、
ありますよね。
でも、あくまで値下げなんですよね。
混雑しているから価格を上げるなんてないんです。
なぜなら、基本、飲食店は日常だからです。
これが、高級業態で予約のみなら
話は違います。
予約の日によって違っても何も思わないと思います。
非日常なのでOKなんです。
これが大衆店でやったらどうか?
昨日は、1000ベロでいけたけど
今日は3000円かかった・・・。
二度と行かないですよね。
こういった不幸をつくらないためにも
飲食店でやるのなら、
正月は正月メニューのみとか
クリスマスは特別メニューのみなど
違いをわかりやすくする必要があるのです。
平日と土日祝が客層が違うのなら
メニューを平日と土日祝で変えるとかですね。
これは、なぜかというと
先述の上手く行っている例は
基本いつでも同じサービスで
価格でしか差を出せないからともいえます。
飲食店はお客様や利用動機によってサービスが
変わるのでダイナミックプライジングを
使いづらいですね。
それに、飲食は人と人の商売です。
価格だけで選ばれる。
そんなお店の永続的な繁盛は難しいのです。
なので、価格でお店の混雑をコントロールするのではなく、
お店と人の魅力でお客様を誘導する。
「○○さん、平日来てくれたら話せるから平日来てよ。」
とあくまで飲食は人です。
この世間の反応をみて大手チェーンは
ダイナミックプライジングを使ってくるかもしれません。
ただ、個人飲食店の皆様は
真似しないでください。
(高級業態は、別で。)
目の前のお客様のことを思い浮かべてください。
常連様の○○さんのことを思い浮かべてください。
そのお客様はダイナミックプライジングを使って喜んでいますか?
週何回も来てくれるその人は本当に喜んでいますか?
毎日
いろんな情報が入ってくると思います。
サブスクリプションとかダイナミックプライジングとか
色々入ってきます。
その情報に惑わされず、
目に浮かんだ○○さんが喜んでいるかどうか
自店舗のコンセプトにあっているかどうか
これを判断材料に常日頃からしてくださいね(^O^)