飲食店にとって、ランチタイムは新規顧客獲得やリピーターを増やす絶好のチャンス。
ランチメニューが使いにくいと、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。
今回は、ランチメニューを改善して売上をアップさせた事例をご紹介します。
改善前と改善後のメニューを比較しながら、具体的なポイントを解説していきます。
【目次】
- ランチメニュー改善の重要性
- 改善ポイント解説
- 改善点1:メニューをブック型から1枚ものに変更
- 改善点2:商品の選択と配置
- 改善点3:視線誘導
- 改善点4:プラスワン戦略
- まとめ
1. ランチメニュー改善の重要性
ランチタイムは、お客様が限られた時間の中で食事を楽しむ時間。
だからこそ、メニューが見やすく、選びやすい 、そして、注文で後悔しない、お客様が失敗しないことが大切です。
わかりにくいメニューだと、お客様はストレスを感じてしまい、注文を諦めてしまうかもしれません。
また、お店のコンセプトやおすすめ商品が伝わりにくいと、せっかくの機会を逃してしまう可能性もあります。
ランチメニューを改善することで、
- お客様の満足度向上
- 注文率アップ
- 客単価アップ
- お店のイメージアップ
- リピート率UP
など、様々なメリットが期待できます。
2. 改善ポイント解説
改善点1:メニューをブック型から1枚ものに変更
今回の事例では、ブック型のメニューをA3サイズの1枚メニューに変更 しました。
改善前 6ページ ランチメニューブック
改善前は、ページをめくる手間があり、全体像が把握しにくいという問題点がありました。
1枚メニューにすることで、お客様は全てのメニューを一度に見渡せる ようになり、ストレスなく商品を選べる ようになりました。
ランチメニュー設計書
改善点2:商品の選択と配置
改善前: 各ページで商品の大きさやテイストが同じでお店のコンセプトやランチのおすすめ商品がわかりにくい状態でした。
改善後: ランチに最適な商品を厳選 し、お店のコンセプトに合った商品をメインに配置しました。サブメイン、定番商品とカテゴリー分けを行い、お客様が選びやすいように工夫しました。
また定番商品やそれがあるから来店するターゲットに合わせた商品を選択して配置もしています。
特にメインカテゴリーを一瞬でわかるようにA3横一杯に配置しました。
改善点3:視線誘導
改善前: 特に視線誘導を意識したレイアウトではなく、お客様の視線が迷子になりやすい状態でした。
改善後: Zの法則 を意識したレイアウトを採用し、お客様の視線を自然と誘導できるようにしました。各カテゴリーのデザインでも小さなZを作り、全体として大きなZを描く ことで、売りたい商品を効果的にアピールしています。
改善点4:プラスワン戦略
改善前: ディナーメニューとの連携がなく、プラスワンの注文を促す工夫がありませんでした。
改善後: 右上にディナーの人気商品を配置し、ランチタイムからディナーへの誘導 を図っています。視覚的にアピールすることで、お客様の興味を引きつけ、客単価アップに繋げています。
その他にも、
- 高い印象を残さないように低価格のものをカテゴリー毎の最後に配置
- オーダーを集中させたい商品にアイキャッチとなるアイコン
- できるだけ情報量を減らして読むストレスを無くすようにテキストの工夫
- 目立たせたい商品は商品を抜いて配置、定番商品は目立たせすぎないように四角の形で配置
- 商品写真は提供の配膳配置でなくてどんな商品かわかりやすい配置
- 日替りランチは何しても売れるので最小限の大きさと位置
4. まとめ
ランチメニューの改善は、お客様の満足度向上だけでなく、お店の売上アップ、手元に残る利益にも大きく貢献します。今回の事例を参考に、
- メニューのサイズとレイアウト
- 商品の選択と配置
- 視線誘導
- プラスワン戦略
などのポイントを見直してみてはいかがでしょうか?
小さな工夫の積み重ねが、ランチタイムの集客力アップに繋がります。
ぜひ、お客様が「また来たい!」と思えるような、魅力的なランチメニューを作ってくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪