今年も残すところあとわずか。飲食店は年末に向けて忙しくなる時期ですね。
そんな慌ただしい時期だからこそ、この10月にちょっと立ち止まって、今年を振り返ってみませんか?
自分のお店では、今年どんなことをやり遂げましたか?
新しいメニューを始めた、スタッフ教育に力を入れた、お店のレイアウトを変えた…
どんな小さなことでも構いません。
「振り返り」って、実はすごく大事です。
なぜなら、振り返ることで、
- 自分たちの成長に気づくことができる
- 来年に向けて、何をすべきかが見えてくる
- スタッフ間の絆を深めることができる
からです。
今回は、今年の振り返りをテーマに、
- なぜ振り返りが重要なのか
- 具体的な振り返り方法
- 振り返りを活かして来年へつなげるポイント
についてお話していきますね。
目次
- 振り返りで「気づく」こと
- みんなで振り返ろう!
- 振り返りから「来年」を見据える
- 小さな一歩で、大きな変化!
振り返ることで「気づく」こと
毎日忙しく働いていると、目の前のことに追われて、なかなか「成長」を実感できないことってありますよね?
でも、振り返ってみると、
「あれ、こんなことができるようになってる!」
「こんな問題を解決できたんだ!」
と、自分たちの成長に気づくことができるんです。
例えば、こんなことありませんか?
- 新人さんが、一人でオーダーを取れるようになった
- スタッフ同士で、自然と助け合えるようになった
- お客様から「ありがとう」と声をかけてもらえることが増えた
これって、全部お店の「成長」ですよね。
振り返ることで、こうした成長を「見える化」し、みんなで共有することができるんです。
みんなで振り返ろう!
振り返りって、一人でやるよりも、みんなでやった方が効果的なんです。
なぜなら、色々な人の視点から意見を聞くことで、新たな発見があるからです。
例えば、こんな風に振り返ってみましょう。
ステップ1:今年の目標を思い出そう!
年初に立てた目標を覚えていますか?
「売上目標を達成する」
「新規顧客を増やす」
「スタッフの定着率を上げる」
など、色々な目標があったと思います。
まずは、その目標を達成できたかどうか、みんなで確認してみましょう。
ステップ2:良かったこと、悪かったことを話し合おう!
目標達成できたもの、できなかったもの、それぞれについて、良かったこと、悪かったことを具体的に話し合ってみましょう。
- 良かったこと:どんなところが良かったのか、なぜうまくいったのか
- 悪かったこと:どんなところが悪かったのか、どうすれば改善できるのか
ポイントは、ポジティブな意見もネガティブな意見も、遠慮なく言い合える雰囲気を作ることです。
そうすることで、より深い振り返りができるようになります。
ステップ3:スタッフの成長を認め合おう!
この一年で、スタッフ一人ひとりがどんな風に成長したのか、具体的に伝え合いましょう。
「〇〇さんは、お客様への気配りができるようになったね」
「△△さんは、新しいメニューを覚えるのが早かったね」
など、些細なことでも構いません。
お互いの成長を認め合うことで、モチベーションアップにもつながります。
ステップ4:来年に向けて、目標を立てよう!
今年の振り返りを踏まえて、来年の目標を立ててみましょう。
目標を立てる際には、
- 具体的であること:「売上を上げる」ではなく、「売上を前年比10%アップする」のように、具体的な数字で目標を設定する
- 達成可能であること:あまりにも高すぎる目標は、モチベーションを下げてしまう可能性があるので、現実的な目標を設定する
- スタッフ全員で共有すること:目標は、スタッフ全員で共有し、共通認識を持つことが大切
振り返りから「来年」を見据える
今年の振り返りをしっかり行うことで、来年の課題や目標が明確になります。
例えば、
- 人手不足で、お客様へのサービスが行き届かなかった
- 食材のロスが多く、コストがかさんでしまった
- 新しいメニューが、思ったように売れなかった
といった課題が見つかったとします。
これらの課題を解決するために、来年はどんな対策を立てるべきか、具体的に考えてみましょう。
- 人手不足の対策:求人方法を見直す、スタッフの労働時間を調整する、商品構成を見直すなど
- 食材ロスの対策:仕入れ商材の見直し、メニューを見直す、食材の保存方法を改善など
- メニューの改善:スタッフ・お客様の声に耳を傾ける、季節食材を取り入れる、価格を見直すなど
小さな一歩で、大きな変化!
課題を解決するためには、あれもこれもと、一気に色々なことをやろうとしてしまいがちですが、
そうではなく、まずは小さな一歩から始めてみましょう。
例えば、「人手不足を解消したい」という課題があったとします。
いきなり求人方法を大幅に変えるのではなく、
「まずは、求人サイトに掲載している求人情報を見直してみよう」
という小さな一歩から始めてみたり、
人手不足になっている根本的な課題を明確にすることから始めてみる。
まずは人が辞めない職場づくり。
スタッフが友人や知人を紹介してくれる空気感。
根本的な問題を解決しない限り、いくら求人をかけても
ざるで水をすくっているようなものです。
そのためにひとつひとつ紐を紐解いていき
その一歩一歩を確実にクリアしていくことで、大きな変化を生み出すことができるんです。
残りの3ヶ月で、今年やり残したことを少しでもクリアできるように、小さなステップを積み重ねてはいかがでしょうか?
来年も良いスタートが切れるように、振り返りから改善を進めてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪
株式会社Food Luck
コンサルタント 小島のりあき
この記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
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