何度も言っていますが大切なことなので定期的に書いていきます。
飲食店は、周りと同じことをしていては
やがて衰退します。
周りがやっていることは、
一時的にはブームなどで良かったとしても
時間が経てば飽和状態になり
飽きられてしまいます。
どこでも食べられる料理に価値は生まれにくいです。
これが文化として根付くまでには
その飽和状態の中を生き抜いた本物だけが
文化として残っていきます。
わかりやすく図で表すと商品のライフサイクルはこのような曲線を描きます。
この図で見るとわかりやすいのですが
周りがやっていると感じて一緒に乗っかる時期は
成長期にあたります。
この成長期でもすごいブームになっているのは曲線の角度が大きい時期となるので
すぐに成熟期に入ることになります。
この成熟期ではその事業の競争が激しくなり
生き残りをかけての戦いが始まり、やがて衰退期に入り
事業の縮小または、撤退を余儀なくされることになります。
このプロダクトライフサイクルの曲線は
プロダクトによって短いものもあり長いものもありますが
基本的に同じような曲線を描きます。
そして、この曲線の波が大きいほど
サイクルも短くなりやすいといえます。
例えば、高級食パン業態。
一気に広まり話題になりましたが
需要を供給が大きく超えて、どこでも手に入るようになり
「高級食パン」の価値・希少性が減少してしまいました。
それにより一気に撤退を決断する加盟店が増加しています。
本来は高級食パンという希少性を保持しなければならない業態ですが
実際には模倣困難性が低い商品であったため
ライフサイクルの短い業態になってしまったと思います。
また、タピオカ業態でいえば
低投資で回収が早いことから一気に広まりましたが
今では、商圏に1つだけ残るくらいに減っています。
ですがタピオカ業態は、文化として残り続けると思います。
必要とされる数だけ生き残る形だといえます。
こうして考えていくと、
一時的なブームである成長期の中盤から後半に
飛びついても、もうウマミは少ないということです。
ブームになる前から先見性を判断して参入するなら良いと思います。
しかし、周りがやっているからと飛びつくのでは
もう遅いといえます。
ブームを自ら作り上げる。
または
まだ、やっている人は少ないけど
自分で魅力的に感じ
「これを文化として一緒につくっていこう!」
というモチベーションでないと
中長期的に繁盛はしないといえます。
今ある様々なブーム。
文化として残るものもありますが
ブームには必ず大手チェーンも参入してきます。
それは周りがやっていることは
皆、同じことを考えていることでもあります。
しっかりとその投資回収ができる計画なら
参入しても良いと思いますが、
今日は少し考えてみてはいかがでしょうか。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^