ネズミは、飲食店にとって深刻な衛生問題を引き起こす存在です。
食中毒の原因となるだけでなく、食材や器具を汚染し、お客様に不快感を与え、場合によっては店舗の評判を落とすことにもつながります。
そして、配線をかじることで機器の故障やエアコンのドレン配管をかじることで
天井から水漏れ、配管周りの断熱材をかじることで結露による水漏れも起きてきます。
最悪漏電による火災も起こり得ることになります。
そこで今回は、飲食店におけるネズミ対策について、
小島の実際の完全排除した経験から予防と駆除の両面から詳しくお伝えします。
1. 侵入経路の遮断:ネズミの侵入を防ぐ
ネズミは、想像以上に小さな隙間からでも侵入することができます。店舗内外をくまなく点検し、以下の箇所を中心に、徹底的な侵入経路の遮断を行いましょう。
壁や床の穴や隙間:
1cm程度の小さな隙間でも、ネズミは侵入可能です。
コーキング剤や金属製のメッシュなどで隙間を塞ぎましょう。
小島が実際に使用したのは、このチューモアブラシです。
取り付けの際は、素手ではメチャクチャ痛いので軍手で行わなければならないですが
これを隙間、配管に巻いたりすることでネズミを撃退できます。
仕組みとしてはネズミは鼻と髭で安全かどうか確認して
鼻から進んできますので、このブラシで危険と感じ侵入を防止できます。
ブラシなので隙間に入れやすく、施工も自分でできるのでお勧めです。
特に、配管や換気口周辺は要注意で、
天井や壁、床からの配管の引き込みの隙間が塞いでいない
施工をされていることが多いです。
少しの隙間があれば、かじって広げてしまいますので
その隙間をこのブラシで塞いでみてください。
金属製のメッシュは自分で施工することは難しいので選択はしなくて良いと思います。
他にも、下記をチェックしてみてください。
ドアや窓の隙間:
隙間テープやドアフックなどで隙間を塞ぎましょう。
ドアの開閉部分には、ゴム製のストリップなどを設置するのも効果的です。
排水溝:
排水溝カバーを確実に設置し、隙間がないことを確認しましょう。
目の細かいネットを使用するのも効果的です。
その他:
エアコン室外機の配管穴、換気扇の隙間、電気配線の穴なども侵入経路となり得ます。
これらの箇所も、しっかりと塞ぎましょう。
2. 徹底的な清掃:ネズミの餌となるものを排除
ネズミは、食べかすや生ごみを餌にしています。店内を清潔に保ち、ネズミの餌となるものを徹底的に排除することが重要です。
こまめな清掃:
営業中も、こまめに床やテーブルを清掃し、食べかすを放置しないようにしましょう。
調理場やゴミ置き場も、特に念入りに清掃する必要があります。
適切な食材管理:
食材は密閉容器に保管し、床に直接置かないようにしましょう。
生ごみは、密閉式の容器に入れ、こまめに回収・処理しましょう。
ゴミ箱の管理:
ゴミ箱は、蓋付きのものを使用し、常に密閉状態を保ちましょう。
ゴミ箱の周りを清潔に保ち、食べかすなどが付着しないようにしましょう。
3. 忌避剤の活用:ネズミを寄せ付けない
ネズミは、ペパーミントやユーカリなどの香りを嫌います。
これらの香りの忌避剤を店内に設置することで、ネズミを寄せ付けにくくすることができます。
しかし、ネズミも生きるために嫌な香りがあっても餌があれば侵入してきますので
あくまで侵入経路をふさぎ、餌となるものを置かない見つけさせないことが重要です。
忌避剤の種類:
市販のペパーミントやユーカリの精油、アロマオイルなどを利用できます。
固形の忌避剤や、超音波を発する忌避剤なども効果的と言われています。
設置場所:
ネズミがよく出没する場所や、侵入経路周辺に設置しましょう。
ネズミが慣れないように定期的に交換し、効果を維持することが重要です。
4. 捕獲トラップの設置:侵入したネズミを捕獲
上記のような予防策を講じても、ネズミが侵入してしまう場合があります。
そのような場合は、捕獲トラップを設置してネズミを捕獲しましょう。
トラップの種類:
粘着シート、スナップトラップ、ケージトラップなど、様々な種類のトラップがありますが
粘着シートを隙間なく並べることでネズミを捕獲できます。
実際に小島もネズミと格闘して完全駆除できました。
そのポイントは、下記シートを壁際から隙間なく並べて
最低でも3枚は連続しておくことです。
実際にネズミが走っているところを見て
2枚だと走り抜けてしまっていました。
3枚あれば勢いで抜けきることはありませんでしたので
3枚をネズミが通る経路から敷き詰めることで
捕獲の確率が高まると思います。
30枚 セット ねずみ駆除 業務用 粘着シート プロボードL 両面黒
設置場所:
ネズミの糞や足跡などの痕跡が見られる場所、侵入経路周辺に設置しましょう。
トラップは、目立たない場所に設置する必要があります。
5. 専門業者への依頼:効果的な駆除と再発防止
ネズミの被害が深刻な場合や、自分で駆除するのが難しい場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。
実際に自分たちで駆除するとなると、実際の粘着シートの設置と
経路となる隙間を塞ぐなど作業が生じてきます。
実際に捕獲した個体の駆除など精神的な疲労もありますので
専門業者に依頼することも良いかと思います。
しかし、ほとんどの場合、1回で駆除が完了することはありません。
経路を塞いでも新しい経路から侵入したり、
新たに配管周りをかじって穴を空けて侵入する場合もあります。
なので継続して対策を行うことをお勧めします。
まとめ
ネズミが1匹でも出るとお店の評判に影響してきます。
今回の記事はネットに溢れている情報でなく、
実際に小島がネズミを駆除してきた経験となります。
実際に数か月試行錯誤して完全に店内から排除することができました。
天井の点検口から覗いたらネズミと目が合ったこともありました。。。
朝、粘着シートにかかったネズミを何匹見たかもわからないほど駆除しました。
ネズミの足跡のラットサインをチェックして
対策をしてみてくださいね。
参考になったらぜひ、シェアして他の飲食店の皆様に教えてあげてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪