食べログの口コミを増やしたい。
これは、飲食店経営者であれば一度は考えることだと思います。
新規のお客様は、来店前にお店の情報を調べます。
そのときに、食べログの点数や口コミの内容を見て、行くかどうかを判断する人は少なくありません。
だからこそ、
「もっと口コミを増やしたい」
「良い口コミを書いてもらいたい」
「評価を上げたい」
そう考えるのは自然なことです。
ただし、ここで絶対に間違えてはいけないことがあります。
食べログでは、金品・特典・PRを目的とした口コミ投稿は禁止されています。
これは、飲食店側が知らなかったでは済まされない重要なポイントです。
「口コミを書いてくれたら割引」はNGです
飲食店の販促現場では、ついこう考えてしまいます。
「口コミを書いてくれたら、次回使えるクーポンを渡そう」
「食べログに投稿してくれたら、ドリンクをサービスしよう」
「口コミ投稿キャンペーンをやれば、投稿数が増えるのではないか」
一見すると、よくある販促施策のように見えます。
しかし、食べログではこのような行為は禁止されています。
たとえば、
「口コミを投稿したら30%割引のクーポンをもらえる」
というキャンペーンに参加して投稿された口コミはNGです。
お客様に悪気がなくても、店舗側に悪意がなくても、
口コミ投稿の対価として割引や特典が発生している時点で問題になります。
口コミは、本来、お客様が自分の意思で投稿するものです。
そこに金品や特典が絡んでしまうと、口コミの公平性や信頼性が崩れてしまいます。
報酬を払って口コミを書いてもらうのもNGです
業者や個人に依頼して、報酬と引き換えに口コミを書いてもらう行為も禁止されています。
これは当然といえば当然ですが、実際には飲食店に対して、
「口コミを増やせます」
「評価対策できます」
「集客につながるレビューを投稿できます」
といった提案が来ることがあります。
売上が苦しいときほど、こうした話は魅力的に聞こえます。
でも、これは短期的には良さそうに見えて、長期的にはお店の信用を壊す行為です。
口コミは、お店の信頼そのものです。
その信頼をお金で作ろうとすると、結果的にお店の価値を下げることになります。
無料招待で訪問した口コミもNGです
「無料で招待しただけ」
「口コミを書いてとは強く言っていない」
「体験してもらった感想だから問題ない」
このように考えてしまうケースもあります。
しかし、食べログでは、無料招待にて訪問した際の口コミもNGとされています。
無料で食事を提供している時点で、通常の来店体験とは条件が変わります。
たとえ投稿を強制していなくても、金品またはそれに相当するサービスを受けたうえでの口コミ投稿は、食べログのガイドライン上、禁止対象になります。
ここは飲食店側が特に注意すべきポイントです。
SNSのPR案件後に食べログへ口コミ投稿するのもNGです
ここが、かなり誤解されやすい部分です。
SNSでPRしたお店に訪問し、料金を支払って飲食をした場合でも、
その流れで食べログへ口コミを投稿することは禁止されています。
「食事代は自分で払っているから大丈夫」
「食べログ投稿はPR案件の条件に入っていないから問題ない」
そう考えたくなるかもしれません。
しかし、食べログでは、SNS等のPR案件に併せて食べログに口コミ投稿をするケースも禁止しています。
しかも、PR案件の対価に「食べログへの口コミ投稿」が条件ではない場合でも禁止です。
つまり、SNSのPR案件と食べログ口コミをセットで考えてはいけないということです。
飲食店側がインフルエンサーやPR業者とやり取りする際には、ここを明確に分けて考える必要があります。
なぜ、飲食店はこうした施策をやりたくなるのか
ここで大切なのは、単に「ルール違反だからダメ」と片付けることではありません。
飲食店側がこうした施策をやりたくなる背景には、ちゃんと理由があります。
売上が伸びない。
新規客が増えない。
食べログの評価が気になる。
競合店の口コミが多く見える。
グルメサイト経由の予約を増やしたい。
こうした焦りがあるから、口コミを増やす施策に目が向きます。
その気持ちはよくわかります。
ただ、口コミは「増やせばいい」ものではありません。
お店の信頼を積み上げるものであって、操作するものではないんです。
本当にやるべき口コミ対策
では、飲食店は何をすればいいのか。
答えはシンプルです。
口コミを書きたくなる体験を設計することです。
口コミは、お願いして無理やり増やすものではありません。
お客様が、
「この料理、誰かに教えたい」
「接客が気持ちよかった」
「想像以上に良いお店だった」
「また来たいと思えた」
「このお店は応援したい」
そう感じたときに、自然に生まれるものです。
そのためには、料理の味だけでは不十分です。
- 来店前に期待が高まる情報設計
- 店頭で入りやすい外観
- 入店時の第一印象
- 注文しやすいメニュー
- 写真を撮りたくなる料理
- 気持ちの良い接客
- 会計時の印象
- 再来店したくなる導線
こうした体験全体が、口コミにつながります。
食べログ対策は、サイト上だけで完結するものではありません。
お店の販促動線全体を整えることが、結果的に自然な口コミを増やす近道です。
業者やユーザーから提案を受けた場合
もし、業者やユーザーから、
「口コミを書きます」
「評価を上げます」
「投稿してくれた人に特典を出しましょう」
「PR案件と一緒に食べログにも投稿してもらいましょう」
といった提案や勧誘を受けた場合は、応答を控えるべきです。
そして、速やかに食べログへ通報することが推奨されています。
また、食べログからそのような案内をすることもありません。
「食べログ対策」という言葉だけで判断せず、
その施策がガイドラインに反していないかを必ず確認する必要があります。
口コミ対策は、信用を積み上げる販促です
飲食店の販促では、目先の数字を追いたくなる場面があります。
予約数を増やしたい。
アクセス数を増やしたい。
口コミ数を増やしたい。
評価を上げたい。
もちろん、数字は大事です。
でも、口コミに関しては、無理に増やそうとすると逆効果になります。
なぜなら、口コミはお客様からの信用だからです。
信用は、テクニックで作るものではありません。
日々の営業の積み重ねで作るものです。
料理、接客、空間、清潔感、価格の納得感、店頭の入りやすさ、メニューのわかりやすさ。
その一つひとつが、お客様の体験になります。
その体験が良ければ、自然と口コミは生まれます。
だからこそ、飲食店がやるべきことは、口コミを操作することではありません。
口コミしたくなる理由を、お店の中に増やしていくことです。
まとめ
食べログでは、金品・特典・PRを目的とした口コミ投稿は禁止されています。
特に、以下のような行為はNGです。
- 報酬をもらって投稿した口コミ
- 口コミ投稿を条件にしたクーポン配布
- 無料招待で訪問した際の口コミ
- SNS PR案件に併せた食べログ口コミ投稿
口コミを増やしたい気持ちは、飲食店経営者なら当然あります。
でも、口コミは無理に増やすものではありません。
お客様が自然に書きたくなる体験を作る。
そのために、お店の販促動線を整える。
その積み重ねが、結果的に信用ある口コミにつながります。
食べログ対策で大切なのは、ルールの抜け道を探すことではありません。
お客様から選ばれ、信頼され、自然に紹介されるお店を作ることです。
参考:食べログ 口コミガイドライン
https://tabelog.com/help/review_guide/



