よりブラッシュアップする改善のために繁盛店視察を行うことはとても大切ですが
単なる食事会に終わることがほとんどではないでしょうか?
おはようございます!
飲食店のコンサル・運営アドバイザーの小島です。
この時期は視察に行きやすい時期かと思います。
5月の繁忙期も終わり、次の繁忙期までに
労いもかねて視察する。
繁盛店も比較すいており
予約もとれやすい。
しかし、こうして機会を設けて
行った繁盛店視察も良く考えて行わないと
「終わってみれば単なる食事会、懇親会になった。。。」
ということになってしまいます。
視察を行うなら、
食事会にならないために抑えておきたいポイントがあります。
そのひとつが
思考に蓋をさせない
視察にいってよくあるのが
「繁盛店だけどたいしたことない。」
「うちの方が美味しい」
「美味しいけれど価格が違う」
という言葉。
これが口から出ると
視察は意味のないものになります。
それはこうした理由で考えることを辞めてしまうからです。
「○○だから。。。」
としょうがないと。
どんな理由であれ、関係ありません。
繁盛店は必ず繁盛する何かがあります。
反対に繁盛しないお店は繁盛しない理由があります。
「○○だから。。。」と考えて
思考に天井をつくってしまうのは
視察の意味がありません。
元々、視察は自店舗に無いものを求めていくのですから。
なので視察のポイントとして
①可能かどうかは視察では考えない。
②価格で見るのではなく、価値で見る。
③繁盛店の強み、抜き出ているところを兎に角書き出す。
この3つは抑えておいてください。
①可能かどうかは視察では考えない。
繁盛店視察にいくと、
「これはウチではできない。」
「これはウチには合わない。」
と可能かどうかを言う方がいますが
視察の時点ではそれらは考える必要がありません。
視察の時は現実的かどうかは全くもって関係ありませんし
考えることは不要といえます。
出来るかどうかの検証は帰ってから良く考えて行えばよいので
短い時間で早急に判断していては、非常にもったいないといえます。
②価格で見るのではなく、価値で見る。
繁盛店視察に行くと必ずしも価格が自店舗と同じになる訳ではありません。
また、価格帯が同じところに視察に行ってばかりでも
思考に蓋をしてしまうことになります。
大衆酒場でも高級料理店からヒントはたくさん得られますし、
高級料理店でも大衆酒場からヒントはたくさん得られます。
価格という蓋をしてしまうと、
本当に重要な価値に目がいかなくなります。
なので価格でなく価値で視察を行うことはとても重要といえます。
③繁盛店の強み、抜き出ているところを兎に角書き出す。
繁盛店視察に行きこういう方が少なからずいます。
「ここはうちの方が良い。たいしたことないね。」
と。
この考えでは、何のために視察に行っているのかがわかりません。
視察は自分のお店を肯定するために行くわけではありません。
ヒトは弱いのでこれはやってしまいがちで
自分のしてきたこと、自分の行っていることを
否定することはとても難しく、
自分大好きなので自分を守るために
繁盛店の弱いところと
自店舗の強いところで比較してしまいます。
どんなお店でも強いところと弱いところがあります。
比較するなら双方が強いところを見つけて比較してみてください。
なので繁盛店の弱いところを探すのではなく
強いところを探すことが大事といえます。
そしてその強いところをドンドン紙に書き出す。
さらにそれをもっと超えるにはどうしたら良いのかを
後で考えれば、たとえ競合店でも勝てる戦になることができます。
繁盛店視察は
経営者側もコストを費やし、
スタッフ側も時間を費やす。
なので折角行うのなら、お互いにプラスになるような
視察にしてみてくださいね。
それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^