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ネズミ対策どうすればいいですか?

飲食店の会員様からネズミ対策に関するご相談を受けましたので、その内容を共有します。

「ちゃんと掃除しているはずなのに、なぜか出てくる…」
「市販のワナを仕掛けても、一時しのぎにしかならない…」

飲食店の衛生管理において、ネズミの存在は頭の痛い問題ですよね。

2021年6月からHACCP(ハサップ)が完全義務化され、その重要性はますます高まっています。
大切なお客様を食中毒のリスクから守り、お店の評判を維持するためにも、対策は待ったなしです。

もしかしてあなたも、とりあえず粘着シートを置いたり、忌避剤をスプレーしたりといった対策を繰り返していませんか?

そして、その効果が長続きしないことに、もどかしさを感じているのではないでしょうか。

実は、多くの飲食店が陥りがちな「根本的な見落とし」があるのです。
それは、ネズミを「捕まえる」ことばかりに気を取られてしまうこと。

この記事を読み終える頃には、なぜあなたの対策が今までうまくいかなかったのか、その本当の理由がわかります。そして、もう二度とネズミに悩まされない、安心できるお店作りのための「正しい手順」を身につけているはずです。

ネズミがもたらす、見えない脅威

なぜ、これほどまでにネズミ対策が重要なのでしょうか。その被害は、食材をかじられるといった目に見えるものだけではありません。

  • 食中毒のリスク: サルモネラ菌など、様々な病原菌を媒介します。ネズミが夜間、厨房や客席を徘徊するだけで、知らず知らずのうちに菌がまき散らされ、食中毒の原因になりかねません。
  • 設備への大ダメージ: 厨房機器の配線をかじられれば、漏電や故障、最悪の場合は火災につながる危険性も。
    また、エアコンのドレン管に穴を開けられ、水漏れが発生するケースも後を絶ちません。

これらの深刻な被害を防ぐためにも、付け焼き刃ではない、本質的な対策が求められるのです。

成功の鍵は「順番」にあり!プロが実践する3ステップ

ネズミ対策で最も大切なのは、

「①入れない → ②エサを与えない → ③捕まえる」

という順番を守ることです。

多くの場合、この①が疎かになっているため、駆除してもすぐに新しいネズミが侵入してきてしまうのです。

ステップ1:【最重要】侵入経路を特定し、完全に塞ぐ

まず、敵を店内に入れないこと。
これが鉄則です。ネズミは、わずか10円玉ほどの隙間があれば簡単に侵入してきます。

■ 侵入経路の見つけ方(ラットサインを探せ!) ネズミは必ず通った場所に痕跡(ラットサイン)を残します。
営業終了後、懐中電灯を片手にお店の隅々をチェックしてみましょう。

  • 黒光りする汚れ(ラビングマーク): 壁際や配管周りなど、ネズミが体をこすりつけて通る道には、黒っぽい油汚れが付着します。
  • フンや尿の跡: 特有のアンモニア臭がしたり、米粒状のフンが落ちていたりするのは、そこにネズミがいる明確な証拠です。

特に、配管や配線が壁を貫通している部分の隙間換気扇の周りドアの下の隙間などは、絶好の侵入ポイントなので入念に確認してください。

■ 侵入経路の塞ぎ方 見つけた隙間は、ネズミがかじって突破できない素材で確実に塞ぎます。

  • 防鼠(ぼうそ)パテ: ネズミが嫌う唐辛子成分などを含んだパテ。粘土のように隙間に埋め込めます。

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  • 防鼠ブラシ: トゲトゲしたブラシ状の資材。配管の隙間などに差し込むだけで、ネズミが鼻先を入れるのを防ぎます。個人での対策なら、これが最も手軽で効果的です。
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  • 金網・パンチングメタル: 大きな穴は、ステンレス製の金網などで物理的に塞ぎます。
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ステップ2:店内のエサをなくす(徹底した清掃と整理整頓)

侵入経路を断ったら、次に店内のエサをなくします。
お腹を空かせたネズミにとって、飲食店は魅力的なレストランです。

  • 食材の管理: 小麦粉や米などの粉類、乾物などは、必ず蓋付きの密閉容器(プラスチックコンテナ等)で保管しましょう。食材を床に直接置くのは絶対にやめてください。
  • 清掃の徹底: 営業終了後は、床や調理台の食べこぼし、ゴミなどをきれいに片付けてから退勤するルールを徹底します。
  • ゴミの管理: ゴミ箱は必ず蓋付きのものを使用し、生ゴミは店内に放置せず、こまめに処分してください。
ステップ3:店内に残ったネズミを駆除する

「侵入経路を塞ぎ」「エサを断った」上で、ようやく最後の仕上げである駆除に移ります。
この段階で初めて、捕獲トラップが最大の効果を発揮します。

  • 粘着シート: ネズミは壁際を通る習性があり、警戒心も強いため、1〜2枚置いただけでは飛び越えてしまいます。
    ラットサインがあった場所を中心に、壁から最低でも3枚以上を隙間なく敷き詰めるのが効果を高めるコツです。
  • 毒餌・忌避剤の注意点: 毒餌は、ネズミが壁の裏など見えない場所で死んでしまい、腐敗やウジの発生につながるリスクがあるため、専門家以外にはおすすめできません。また、臭いで追い払う忌避剤は、すぐ近くにエサがあればネズミは慣れてしまうため、あくまで補助的な手段と考えましょう。

今日から始める、安心できるお店作り

いかがでしたでしょうか。ネズミ対策がうまくいかない原因は、侵入経路の封鎖という最も重要なステップを見過ごしていたからかもしれません。

もし自力での対策が難しいと感じたら、専門業者に依頼するのも有効な手段です。
その際は、必ず「最初に侵入経路の特定と封鎖から着手してくれますか?」と確認してください。
ただ捕獲器を置くだけの業者では、根本的な解決には至りません。

まずは今夜、営業終了後にお店の「ラットサイン」を探すことから始めてみませんか?

小さな隙間を見つけ、それを塞ぐという一歩が、お客様とスタッフが心から安心できるお店作りの始まりです。

そして、これらの対策を実施し、その内容を記録に残すことは、HACCPの管理記録としても非常に有効です。
ネズミのいない衛生的な環境を維持し、お客様からの信頼をさらに高めていきましょう。

それでは一日一改善で顔晴りましょう(^^♪

以下に参考資料を掲載いたしますのでこちらもご参考になれば幸いです。

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